【中学受験】頭を良くするちょっとした日頃の会話のコツとは？

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今津です。

大阪・十三で書いています。

ワタクシは常日頃論理的思考力が大事と言っています。

順序立てて考えることができるかどうかを問うているのが、中学受験で問われることだからです。

また、中学受験のみならずお子さまが社会人となってからも大切な力です。

すなわち、論理的思考ができると中学受験も、その先もスッとうまくいく可能性が高くなるのです。

20世紀までの日本の教育においては、センセーの言うことをよく聞くお子さまがいい生徒でした。

上司の言うことを的確にこなす人がいい社員でした。

しかし、今はそういう人たちばかりだと成り立たない世の中となってきています。

指示されたとおりに動く人は、ＡＩに置き換えられてしまうことが考えられます。

言われたことを言われた通りにこなせる人は、10年後20年後には必要のない人となってしまう可能性があるのです。

【では、どうすればいいのか】

論理的に考えられればそれでいいのか、というと、そういうわけにもいきません。

目の前に現れた情報や出来事に対して、「これって、ホンマかいな？」と疑ってみたり、「なぜそういうことが言えるのか？」と少し批判的にその物事を見ることも必要です。

そのような物事の見方を「クリティカル・シンキング」といいます。

批判的思考です。

例えば、毎日決まったことをしていたとします。

そのこと自体は順序だてて考えた結果、もっとも効率的に行われていることだったりすることが多いかもしれません。

だからこれでいいのだ、となると、それはどうでしょうか？

今まではそれでよかったのかもしれない。

でも、今からは果たしてこんなやり方でいいのだろうか？

もっと正しいやり方や、根本的に違うやり方のほうがいいのではないのだろうか？

今までやっていた方法は、ひょっとしたら間違っているのではないだろうか？

このように考えることがクリティカル・シンキングです。

一見、批判ばかりする人を育てるべきだ、と言っているようにお思いになるかもしれません。

しかし、クリティカル・シンキングをしようと思うと、実にいろいろな知識や経験と、多方面から一つの物事を見つめる習慣が必要となります。

今までは一斉に同じ内容の仕事を、同じ品質で仕上げる人たちが必要でした。

今はそれが機械に取って代わっています。工場はほとんどがそうなっていますし、今はオフィス内がまさに自動化・省人化が進んでいる最中です。

（銀行やファミレスを見ればよくわかります）

【ではどうすればそのようなお子さまを育てられるか】

中学受験の世界ではまだまだペーパーテスト中心が続くと思われるのですが、大学受験の世界では総合型選抜が浸透してきています。

総合型選抜はいろんな形があり、その中に「ディベート」をさせて合否を決める大学もあります。

ディベートでは、試験官から否定的な意見が出ることもよくあります。

そこをきちんと答えていかないといけません。

黙ってしまうと、もう不合格決定です。

高校生になってから対策を取ることはもちろんですが、日頃から鍛えていくと高校生になってからクリティカル・シンキングが自然にできるようになってきます。

何をすればいいのか。

「イエス・ノー」で答えられる受けごたえの会話をするのではなく、正解のないやり取りをすることです。

「今日、学校おもしろかった？」だと「うん」でおしまいです。

そうではなく、「今日、学校でおもしろかったことって、何？」と聞くと、会話がはじまります。

何かを伝えようとすると、頭の中で何があったかを思い出し、次にそれを言葉に置き換えていく作業が必要となります。

その過程で必要なのが、思考力です。

どのように言えば伝わるのか。

何を伝えるべきなのかだけではなく、別に言わなくてもいいことは何なのかも考えていくようになります。

普段の何気ない会話により、クリティカル・シンキングの素地ができてきます。

また、親であるあなたが何でもかんでも首を突っ込んで、舵取りをするのはよくありません。

すべてを任せることはできませんが、ある程度お子さまに選択権を与えてあげてください。

失敗したって構わないのです。

失敗すれば、マイナスが生じます。

誰だってマイナスは嫌です。だから、考えるのです。

何をすべきか。何をしてはいけないのか。

これがお子さまのクリティカル・シンキングを育んでいくのです。

また、ネット記事やいろんな報道を見たとき、批判的に見る習慣も必要です。

全部そのまま鵜呑みにすることなく、これってホンマかいな？と考える習慣がついていると、うさんくさい情報に惑わされることなく生活できるようになります。

また、当たり前を疑う習慣をつけていると、新しいアイデアを発見できることだってできます。

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