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【中学受験】子どもの指導で新たなハラスメントが?

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パワー読解新宿・大阪国語

https://osaka-sokudoku.jp/jukenkokugo/

今津です。

新宿で書いています。

ナンチャラハラスメントが最近とても多いです。

あちこちの記事を読んでいると、カスハラなんていう言葉が個人的に直近ではよく見かけています。

お子さまを指導する際、こちらが良かれと思ってやっていることであっても、お子さまにとっては必要以上にストレスとなり、逆効果となってしまうことが時折あります。

その中に最近巷でよく言われている「ハラスメント」が存在しているようです。

その名も「ドリームハラスメント」。

何のこっちゃ?という感じですが、初めて目にする方もいらっしゃるでしょうからご紹介してまいります。

ドリームを持つことの何がハラスメントなのでしょうか?

夢を持つことは素晴らしいことです。

そして、その夢を語っているときって、幸せだと思います。

夢は希望を与えて、目標を作ってくれます。

未来のあるお子さまたちには、ぜひ夢を持ち、希望を持って前進してほしいと誰もが思っていることでしょう。

しかし、その夢について、必要以上に強要するとハラスメントとなり、教育上逆効果となってしまいます。

ここからは東洋経済のeducation特集の10月18日配信記事を参考にしながら書いてまいります。

ドリハラとは何か。

教育思想家の高部大問さんによると、とにかく夢を持てと、特に若い人に対し強要することということです。

高部さんはリクルートを経て大学事務員をしながら中高生や保護者、教員に向けたキャリア講演活動を行ってこられています。

現在は社会福祉法人でマネージャーを務めながら、引き続き講演や執筆活動を続けている、教育の専門家です。また、「ドリーム・ハラスメント」という著書をはじめ、いろんな本を執筆・出版なさっています。

どうしてドリハラという言葉を生みだしたのか。

高部さんは2014年頃から中学や高校に講演に出かけており、ある日たまたま夢の話をする機会があったのです。

講演のあと、回収したアンケートを見て愕然とします。

そこで、夢を強要されている生徒が存在しているという実態に気づくことになります。

高部さんが講演で出会った生徒は1万人を超えているのですが、その中で少なく見積もっても4人に1人は夢の強要に苦しんでいたとのことです。

これは明らかにハラスメントだ、と高部さんは訴えます。

「おまえは夢がないから、ろくな人生を送れない」と保護者に言われて憤る生徒や、「夢を持て、という風潮はクソだ」と吐き捨てる生徒たちが、それなりにいたことに、高部さんはショックを受けます。

そこで、みなさま、お子さまに夢の強要をなさっていたりとか、していませんでしょうか。

何も考える材料がないのに「夢を持て」とそばで言い続けるのって、確かにされる側からすると苦痛でしかありません。

「夢を持て」という言葉が、勉強しないお子さまに浴びせる「勉強しなさい」という言葉と同じレベルに成り下がってしまいます。

こうなると、勉強しなさい!と言われてますます勉強が嫌いになるお子さまと同じように、夢という言葉がマイナスな響きにしか聞こえなくなってしまいます。

本を読むにしても、そもそもその本のジャンルに関する基礎的な知識がないと、何を言っているのか理解できません。

これは、読解力が欠如しているお子さまに多い現象です。

これと同じように、夢を持てといったところで、そもそも夢について考えるための材料が頭の中にある程度揃っていないと、考えようがありません。

おカネのない人にカネを出せ、と言っているのと同じことです。それはムリな話です。

ですので、ムリに夢を持たせるのではなく、まずは見聞を広めることです。

あちこち出掛けることもアリですし、いろんな本を読み漁るのもアリです。体験することもアリです。

実生活で経験したことがきっかけとなって、それが夢となり現実化することだって、ザラにあります。

一例を言います。

弁護士で元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏が、なぜ弁護士を目指したのかについての文章を過去に読んだことがあります。

橋下さんが早稲田大学の学生だった頃、服を仕入れて売ったりしていたことがあるのです。

そこで、大人に騙されて大損を出してしまいます。

悔しい思いをした橋下さんは、なぜ騙されたのかを考えます。

そして、法律やルールを知らなかった自分に非があると結論づけ、このようなトラブルに立ち向かう仕事である弁護士を目指すきっかけとなったということです。

ですので、今現在夢を持っていなくとも、人生のどこかで強烈な体験や出会いをして、そこから夢や目標を持つことだっていくらでもあるのです。

有名な話ですが、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネルサンダースさんだって、40歳でケンタッキーをはじめましたし、チキンラーメンを作った安藤百福さんだって、一度倒産してボロボロになってからチキンラーメンを47歳で作っています。

夢を持とう、とことあるごとに言うのはワタクシはあまりいいとは思っていません。

それよりも、いろんなことを知り、体験し、考え、その結果何かを目指すことになればいいのではないでしょうか。

※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。

https://www.youtube.com/channel/UCXjRog4hrGgalEXcpjU4azg

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