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【中学受験】6年後の大学入試で推薦入試はアリ?ナシ?

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今津です。

新宿で書いています。

中学受験をなさる際、6年後の出口、つまり「大学の合格実績」を当然ながら気になさいますよね。

大学の実績がすべてではないことはわかっています。

でも、出口がボロボロの学校へわざわざ入学させたいとはどなたも思わないことでしょう。

大学入試となると、親世代である私たちは「つらい」「苦しい」などマイナスのイメージが先行しがちです。

それは、私たちの世代の大学入試は合格を得るための努力を半端なくしないといけなかったからです。

どちらかというと一般入試で合格し、大学へ入学なさった方のほうが多い世代でもあります。

推薦入試もありましたが、正直それほどレベルの高くない学校というイメージもあったかもしれません。

指定校推薦はごく一部の人しかメリットがなかったり、あるいはその高校の生徒にとっては目指すべき大学というよりかは滑り止めの大学という印象しかなかったりしたはずです。

【今現在の推薦入試のイメージとは?】

2024年において、親世代である人たちと30代前半までの人たちとでは、大学入試のイメージが違うかもしれません。

というのは、30代前半までの年代の人たちは、大学入試は一般入試で入るべきという認識を持たない層が多いです。

彼らにとって、大学入試は秋であり、年内に進学する大学が決まった人が半数だからです。

この傾向は若くなればなるほど顕著です。

ちなみに、2024年において、推薦入試は「総合型選抜」と呼ばれています。旧来のAO入試もその中に含まれています。

総合型選抜によって入学した学生は難関私立大生で5割以上、中堅私大だと6割を超しているところが目立ちます。

国公立大ですら2割です。

東大や京大でも総合型選抜の入学者が増えてきていますし、東北大に至っては総合型選抜方式を高く評価しており、その割合をどんどん伸ばしていく方向のようです。

親世代にとって、従来の推薦入試は「学力不足なんじゃないか」とか「就職時に不利になるんじゃないか」などの不安要素をお感じかもしれません。

【総合型で入った学生の評価は?】

朝日新聞の11月11日付記事によると、総合型で入学した学生の「入学後の成績評価」が高いと回答したのは国公立大で15%、私立大は8%でした。

逆に低いと回答したのは国公立大の5%に対し、私立大は17%でした。

リーダーシップについて、総合型の学生が高いとする回答は、国公立大が32%、私立大は23%でした。

主体性について、同様に国公立大は43%、私立大は30%です。

いろいろ聞いたり読んだりしている上でのワタクシの印象は、総合型選抜の学生と一般選抜の学生の学力の差はそれほどでもない、というものでした。

しかし、まだまだ総合型選抜の学生の学力は若干ながら課題があるようです。

これについて、文部科学省は2020年度から総合型選抜や学校推薦型選抜において必ず小論文などで学力を評価するよう求めています。

小論文!楽勝やん!と思った貴方。

甘いです。

文章を書かせれば、その子が賢いかアホかが一発でわかってしまいます。

まず、文章によって表現しようとすると、頭の中にいろんな情報を入れていないと書けません。

自分の考えだけ文章に込めても、相手に主張が伝わりにくいだけでなく、薄っぺらい持論を展開しているだけの、内容のない文章になってしまいます。

また、読み手にとって読みやすく、理解しやすくしようとすると、論理的に内容を展開していかないと、何を言っているのかわからない文章になってしまいます。

ここまでの内容において、語学(現代文・古典・英語など)の力と、論理的思考力(数学など理系科目)が問われるわけです。

さらに読み手にわかりやすく、より深い内容にするには適切な具体例を盛り込まないといけません。それには社会や副教科の知識が必要となります。

小論文を書かせれば、その受験生の学力が適切なのかどうかが一発でわかってしまいます。

いくら小論文の書き方を習ったとしても、その子の頭の中が空っぽだったら、めちゃくちゃくだらない小論文しか出来上がってきません。

何もデータが入っていない最新のスマホのような状態です。使えないのです。

ゼロに何を掛けてもゼロです。

文科省の意図はおそらくそういうことなのでしょう。

【総合型選抜はダメなのか?】

大学側としては、総合型選抜の評価は高いと言えます。

大学側の事情としては、少子化の中、少しでも確実に早く、優秀な学生を来期の入学生として確保したいという意図が働いているためです。

また、それだけでなく、総合型で入学した学生にリーダーシップや主体性を持つ学生が多いことから、積極的にそれらを生かそうとする大学も現れています。

例えば、早稲田大学では、「学部横断で行う総合型選抜『地域探究・貢献入試』で入学した学生の修学状況などを確認して、2025年度から教育学部が新たに参画することを決めた、としています。

何を言っているのかわかりづらいですが、簡単に言うと、

総合型で入ってきた学生は自分からジャンジャン動く人が多いようなので、将来先生になる人にピッタリだ。

だから教育学部も総合型選抜をしまっせ!ということです。

また、兵庫県立大学(昔の「姫路工業大・神戸商科大・今日ご県立看護大)において、「学校推薦型選抜の入学者の方が入学後の成績やモチベーションが高い学部で、募集定員を増やすことにした」としています。

要するに、総合型で入った人のほうが入学後の成績がいいので、もっと総合型を増やしたい、ということです。

兵庫県立大のような評価をする大学はかなりあります。

ワタクシの個人的な肌感覚で申しますと、浪人した学生(ワタクシもそうなんですが)は学業をサボりがちの人が多いかもなんですが、現役で入学、とりわけ推薦で入ってきた人は真面目に勉強しています。

この点において、実は昔も今も変わらないです。

総合型や学校推薦型で受けようとすると、高校できちんと成績を修めていないとそもそも受験資格ができません。

高校できちんと勉強する姿勢がついているということは、大学に入ってもその姿勢は基本的に崩れることはありません。

さらに、昔のレジャーランド化していた大学とは違い、現在の大学は出席を厳格にチェックし、成績管理もきちんとしています。

【どんな中学高校を選ぶべきか】

高校としてはそのような流れを十分に熟知しており、それに合わせた指導をどこの学校も行っています。

まずは入学した中学高校の指導にきちんとついていき、それぞれの学年にふさわしい学力を身につけていっていただくべきです。

そのフォローアップを学校としてどのようにしてもらえるのか。

ここをきちんとチェックなさっていただき、学校の指導とみなさまのお子さまとの相性をよくご検討なさることが必要かと思います。

※この記事をYouTube動画でも配信しています。みなさまラジオのようにお聴きになっていらっしゃいます。よろしければどうぞ。

https://www.youtube.com/channel/UCXjRog4hrGgalEXcpjU4azg

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