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【アナウンサーの風邪対策、喉のケア方法】非常時の最終手段についても。
暖かい日もあれば、「あれ?季節が逆戻りしたのかしら?」と思うような寒い日もあり、寒暖差が激しい季節ですね。
この寒暖差の影響か、私の周りでも、風邪を引いた、コロナに罹患したという話をちらほら聞きます。
風邪、インフルエンザ、コロナ・・・かかりたくなくても、ウイルスばかりはどうしようもなく、どうしても罹患してしまうことはありますよね。
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ただ、これらのウイルスは、アナウンサーという仕事にとっても本当に大敵。
特にナレーションの仕事は、鼻声になっただけでも、自身のパフォーマンスに大きな影響が出るので、仕事柄、風邪対策や喉のケアなど、人一倍、気を付けているつもりです。
そこで今回は、私なりの「風邪対策、喉のケア」をテーマに書いていきます。
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「これがおすすめだよ!」と、先輩アナウンサーの皆さんと情報交換して得た知識も多くあり、おかげさまで、以下の方法を実践し、26歳から現在に至るまで約7年の間は、ほとんど喉を痛めずに仕事をしてきました。
以下の情報が、困っている誰かの役に立てたら、嬉しく思います。
①鼻うがい
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基本的な手洗いうがいはもちろんですが、2~3日に1度は、鼻うがいもするようにしています。
鼻うがいの器具は様々ありますが、私が使っているのはポンプ式のこちらです。
ご存知の方も多いと思いますが、鼻うがいは鼻洗浄とも言われている方法で、40度くらいに温めた食塩水で鼻うがいをすることにより、鼻腔内にある細菌やウイルスを洗い流すことができます。
でも、慣れるまで少し時間がかかるので、もしかしたら、最初はちょっと戸惑う方もいるかもしれません。
(私は最初なかなかうまくできず、鼻から吸い込んだ食塩水が誤って器官に入ってしまい、一瞬溺れたような感覚になりました・・・)
もし鼻うがいをされる場合は、食塩水が器官に入るのを防ぐために、
「あーーーーー」と声を出しながらトライするのがおすすめです。
特に花粉に悩まされるこの季節、鼻うがいをすると鼻腔に入った花粉も押し流してくれて、すっきりします。
②加湿器
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乾燥は喉の大敵です。
私と同じ仕事をしている人で、加湿器を持っていないという人は、おそらくいないかと思います。
加湿器は、超音波式、スチーム式、気化式、ハイブリッド式と様々な種類がありますが、私は最も加湿力が高いと言われている「スチーム式」の加湿器を使っています。
スチーム式のデメリットは、消費電力が大きいため電気代が少し高くなること。
ただ、多少お金がかかっても喉を痛めるよりは良いと思い、一番加湿力のあるこちらを使っています。
ちなみに、同僚のアナウンサーで、携帯型の加湿器を使っている人もいました。
家では自分で加湿できても、場所によっては、乾燥しているところもありますよね・・・!
特に、スタジオは場所によっては機材などを冷やす必要があり、環境的にどうしても乾燥しやすくなってしまいます。そんな時にも便利みたいです。
③プロポリススプレー
プロポリスの成分が喉に良いことは有名ですよね。
紹介されて試しに使ってみたら、スプレータイプのこちらが、私には合っていました!
乾燥がひどい日や、喉にかすかにでも異変を感じたときは、喉にシュッ!と一吹き。
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プロポリスならではの独特な味はしますが、長時間喉が潤う感覚があります。
④ボイスケアのど飴
こちらも先輩アナウンサーから教わったもの。
音大と共同開発して作られたそうで、「声を大切にする人」のためののど飴と謳われています。
のど飴も様々なタイプがあり、いろいろなものを試しましたが、私はこちらののど飴が、一番自身に合っていると感じました。
⑤はちみつ
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毎朝、はちみつを混ぜたヨーグルトを食べるようにしています。
ふるさと納税で取り寄せた、福岡県八女市にある養蜂場のはちみつがお気に入り。
そして、様々な種類があるはちみつの中でも、特に喉に良いと言われているのは、マヌカハニー。
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私は、きょうはかなり乾燥しているなと感じたときや、周りに風邪の人がいる場合などは、マヌカハニーをヨーグルトに入れたり、コーヒーに入れたりします。
⑥お茶
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夫がお茶好きで、気が付いたら様々な種類の茶葉がキッチンにある我が家。
緑茶、(緑茶の中でも知覧茶や八女茶など種類多数)、ごぼう茶、そば茶、ほうじ茶、コーン茶、ルイボスティー、ハーブティー、抹茶など、毎日夫婦で何かしらのお茶を飲んでいます。
特に緑茶は、殺菌作用があることでも有名ですよね。
風邪が流行っている季節に満員電車に乗った日や、人混みを歩いた日などは、濃い緑茶をこまめに飲んだり、緑茶でうがいをしたりするようにしています。
⑦大切な日の直前に、声が出なくなった!非常時の、最終手段。
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先輩アナウンサーの皆さんから教わった上記のような方法などを実践してきたおかげで、幸いにして、この数年はほぼ風邪を引いたり喉を痛めたりしたことはありませんでした。
ただ、いくら細心の注意をしていて、ケアをしていても、そのときの免疫力によって、罹患するときはしてしまうものですよね・・・!
大切なプレゼンの直前。
コンクールの直前。
就活試験の直前。
面接の直前。
そんなときに、万が一、声が出なくなってしまったら、どうしましょう。
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私は、26歳の時に喉を痛めたのが最後なのですが、そのときに最終手段を使いました。
あのときは福岡にいた頃で、報道番組の生放送に出ていたとき。
「一刻も早く治さなきゃ!」と、とても焦ったのをよく覚えています。
あくまで対症療法ではありますが、緊急事態だったので、専門医を訪ねて、翌日生放送があることを伝え、ステロイドを注射してもらいました。
一時的ではありますが、喉の腫れがひいて、声が出るようになるのです。
アナウンサー以外でも、翌日に舞台を控えている俳優さんや芸人さんなど、声が出ないと仕事にならない方々は、緊急の際に頼ることもあるそうですね。
ただ、ステロイドなので頻繁に打つわけにはいきません。あくまで、緊急の際の最終手段です。
そうならないのが、一番です。
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そこで最も大切なのは、皆さんご存知の通り、しっかり睡眠をとること、ストレスをためないこと、規則正しい生活をすること、つまり体に良いと言われている健康的な生活をすること。
とはいっても、好きで不規則な生活をする人もストレスをためる人もいないと思うので、そこで次に重要になってくるのは、上記のような日々のこまめなケアかと、私は思っています。
お困りの方にとって、上記の情報が少しでも参考になれば嬉しいです。