最近の記事

妊婦のトキメキ

これは妊娠7ヶ月も終わろうとしている7月の話。 仕事を終えた私は最寄りの駅から自宅まで歩いていた。 本日のコーデは膨らんだお腹に黒のタンクトップ、そしてウエストがゴムの黒いタイトスカート。 エコバッグにスーパーで買った食材をパンパンに詰めた私はすっかり人妻しっかり妊婦。 あと数分でマンションに着く頃、小走りの青年が話しかけてきた。 すみませんっ 道に迷ったのかと思い私は立ち止まった 無印良品にありそうなTシャツにチノパンを履いたその青年は、学校帰りなのか大きめのトートバ

    • ベビー誕生

      9月27日ついに退院日。 5日前に2900gの男の子を出産した。 まさか検査に行ってそのまま緊急帝王切開になるとは。出産から5日間の入院生活が濃ゆくて少し寂しい。信頼できる先生と優しい助産師さん。少しの時間でも面会に来てくれたダンナさん。病院のご飯が美味しくて、1つ千円以上するケーキを先生が3日間も買って来てくれた。1日6回の授乳タイム以外は子を預かってくれ、夜間のミルクも与えてくれるから我が子に会う時間が楽しみなゆったりとした入院生活を送ることができた。 毎日愛おしい

      • 産まれるまで

        あんなに毎日が長かった悪阻の日々も今となってはあっという間に感じる。 いつの間にか産休 あっという間に臨月 今のところ私の妊婦生活はとても穏やかなように思う。未来のことで頭がいっぱいなこの頃だから穏やかな日々を残しておく。 悪阻と仕事の引き継ぎのダブルパンチはもう忘れてしまった。都合の良い私の脳みそに拍手。 頼もしいダンナさんや、仕事でお世話になった人が産休前に会いに来てくれたことや会いたい友達と会えたこと。幸せなことばかり思い出す。 妊娠中のダンナさんの行動は未来の不安

        • 夏の終わりが切ないのは

          夏の終わりはなんで切ないの? 楽しかったからだよ。 好きな男が言った。 私は切ないひとがすきだ その人を思い出すと寂しいようなあたたかいような そんな気持ちにさせてくるひと それは夏の終わりが切ないのと似てる 眩しくて楽しかった夏を目を瞑ればいつでも思い出せるけど、それが本当にリアルだったのか実感が湧かない。まるで自分主演のドラマを観ているような。 大好きな夏と大好きな男は 沢山思い出ができるから切ない

          100万円の価値

          12月に入ってよく耳にする話題といえば クリスマスプレゼント何にする?だ。 我が家は結婚してからクリスマスプレゼントは無しということになっている。お洒落して美味しいものを食べに行くのが恒例の過ごし方だ。 なのでこの問いは、自分へのクリスマスプレゼント何にする?に変換させていただく。そしてもうマフラーを買ってしまった。これをつけてディナーに行くのだ。 私の数少ない友人の間で人気のプレゼントはバッグだった。どのバッグをおねだりしようか考える乙女達はキラキラしている。一緒にあれ

          100万円の価値

          花嫁の手紙

          結婚式の会場と日取りが決まったある日母が言った。 「花嫁の手紙はいらないからね。普段から伝えてくれてるから十分。今までありがとうじゃなくて、これからもよろしくねの明るい式にして欲しいな。」 こうして花嫁の手紙のない 親しい友人と家族だけの小さな結婚式が行われた。 6月の沖縄。 今でもこの日を思い出すと愛おしくて涙が出てくる。あの空間あの場にいた全員を大好きっておもいだす。 みんなへこれからもよろしくねの式。 パーティーの高砂は無しにした。新郎新婦も混ざってみんなでひとつ

          花嫁の手紙

          仙人の私服はジーンズ

          滝行が終わって帰ろうとすると私服に着替えた仙人が話しかけてきた。 さっきまで真白い道着を着ていた仙人、だいぶギャップがありますねとツッコミをしてしまった。アメカジ風のそのロンTは西松屋で買ったのだと言う。 西松屋、、、子供服では、、?友達が隣で驚いていると、ちょっと待ってなんだったっけ?と弟子のところへ聞きに行く73歳の仙人。結局そのロンTはしまむらだった。 ◆ 身を清めるとか禊だとかで滝行に行く人がいる。 私が滝行へ行く理由はこうだ。 "滝に打たれるとどうなるのか体験し

          仙人の私服はジーンズ

          そういえば

          私は人生で2回クラブに行ったことがある。(二丁目のクラブは除く) 2回目はハロウィンの夜で、私は22歳だった。 金髪ボブのウィッグをかぶったミニオン女は、欲まみれの集まりだねと言いながらそこにいた。 まさか自分がその欲に飲み込まれるとは知らずに。 お財布はロッカーに置いてきた。絶対手を繋いで居ようね。女2人、私たちの友情は固い。 VIPルームで知らない経営者達とシャンパンをのみ、私たちはアイコンタクトをして部屋を出る。 どんどんお酒が寄ってきて、完全に酔っ払ってしまった。

          そういえば

          インスタやめられる?

          私は今、バルコニーのハンモックに揺られながらこれを書いている。 むかし出会った言葉にこんなのがあった。 何かを決断する度にこの言葉を思い出しては、ほんとだぁと実感する。 最近のその、ほんとだぁの話。 先月とてもタイプの家に引っ越した。 光がたくさん差し込むリビング 最上階角部屋の90㎡あるルーフバルコニー 部屋からみえる広い空と自然たっぷりの景色 ここ、ついでに内見した家だった。 入った瞬間大興奮して、気がついたらスキップで駆け回ってた。 通勤が不便になることなんてどう

          インスタやめられる?