大学生だった私がキャラクター会社を起業した理由
合同会社インクルー代表の西口です。韓国キャラクターブランド「スタジオハヌル」の展開を行っています。
事業に関する詳しい紹介は会社noteで発信していますので、良かったら覗いてみてください↓
合同会社インクルーは、当時大学4年生で卒業を直前に控えた2021年2月に設立しました。
経済学部出身で、デザイン系の大学でもない20代の女性がキャラクター事業をやっていることが珍しいからか、キャラクター業界の方からは「なんでまたこの業界に?」と疑問をいただくことが多いです。
今回は、なぜ私がキャラクター事業を始めたのか、そしてなぜ韓国キャラクターを展開しているのかご紹介します。
IP事業を始めた理由
キャラクター・IP事業に対して興味を持つようになったのは、大学2年生の時に中国・上海でインターンした経験が大きく影響しています。大学の海外プログラムをきっかけに、日系企業向けに中国進出コンサルティングを行う企業でインターンできることになり、上海で生活する中で中国の圧倒的な成長を目の当たりにしました。
元々"海外"と"ビジネス"に対して強い興味を抱き「海外で仕事がしたい」と思っていた私は、どんな日本企業が中国を含むグローバルに対して戦えているんだろう?という視点で仕事に関わっていました。
その中でIP・コンテンツに関する企業や弁護士の方々と関わる機会がありました。どの企業や事務所も、日本人が代表ながら、中国やその他アジア地域にグローバル展開して成功していました。
「エンタメ系ソフトサービスは簡単に国境を越えて人々を幸せにできる事業だ。」と感じたのが最初にIP事業って素敵だなと思ったきっかけです。
また、ITや技術面では中国に遅れをとっているが、IPであれば中国のみならず世界に対して優位性を持てるのではないか、という漠然とした希望的観測を抱いていました。
なぜ韓国キャラクターなのか
では日本のキャラクターや漫画を作って海外に展開すれば良いのでは、という話になりますが、私が始めたのは韓国キャラクターの日本展開です。
スタジオハヌルという韓国キャラクターブランドを2021年3月から運営しています。
版権元:合同会社インクルー
著作権表示:©︎Studio Haneul
日本でも他の国でもなく、韓国発のキャラクターに決めた理由の一つは、音楽、ドラマ、小説、インテリア雑貨などの韓国カルチャーが日本含め世界を席巻しているため、キャラクターでもその流れが来るのではないかと考えたからです。
ファッション、ヘアスタイル、アイドル、音楽、ドラマ、エッセイ、インテリア雑貨など、多くのカテゴリで、韓国カルチャーは日本で広く流行しています。
一方キャラクターに関しては、日本で知名度のある韓国キャラクターといえばKAKAO FRIENDSですが、他に日本向けにマーケティングを行っている韓国キャラクターはほとんどありません。
日本にいる韓国好きな女性を明確なターゲットに設定して、スタジオハヌルを展開しています。
どんなキャラクターが時代に求められているか
韓国発キャラクターに決めた理由はもう一つあります。
メッセージ性のない、ありのままの自分を受け入れてくれるキャラクターを生み出そうと思ったからです。
韓国コンテンツは、ネガティブも含めてありのままを受け入れた作品が多く見られます。例えば、失恋の痛みや戻らない青春への悔しさをじっとりと歌い上げる曲や、憂鬱な気持ちを抱えたり疲れた時は休んでも良い、ありのままの自分を受け入れよう、といったテーマのエッセイが日本でも大ヒットしています。
これには韓国の「怨」という国民感情や厳しい競争社会が影響しているそうです。
※参考:田中絵里奈著「K-POPはなぜ世界を熱くするのか」
SNSを通じて企業やブランド、インフルエンサーから日々大量の情報やメッセージを受け取り、誰かと比較して、好きなように外に出歩くことも制限されてしまった世代には、メッセージ性を押し付けることなく、全てありのままの自分を受け入れてくれるような存在が必要だと考えています。
スタジオハヌルは、そんな世代にとっての新たな拠り所や癒しを感じられる存在になれたらと思って始めました。
インクルーで実現したいこと・今後の展望
キャラクター会社を始めようと思ったのは、海外展開しやすそうだから
韓国キャラクターに決めたのは、時代のニーズに合っているから
これが、私がインクルーを設立し、スタジオハヌルを始めた理由です。
インクルー社、スタジオハヌルともに、まだ開始から1年経っていませんが非常に手応えを感じています。
事業の振り返りについてはこちらのnoteもぜひご覧ください↓
2021年は日本展開を中心に行いましたが、2022年からは海外展開も本格的に始める予定です。
スタジオハヌルを国内外に広げ、より多くの方に幸せと癒しをお届けできるよう、2022年も駆け抜けます!
#この仕事を選んだわけ #U25
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