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四月は君の嘘 ミュージカル観劇レポ

先日、ミュージカルチケットを購入したnoteを書いた。
見ていただいた方、本当にありがとうございます。

今日は、そのミュージカルの感想noteである。
観劇したのは昨日だが、感じたことがたくさんあって、うまくまとまらなかったり、文章が多くなってしまうかもしれないが、ご了承願いたい。

会場について

今回私が観劇した舞台は、「兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール」。
鹿児島出身の私は、当然初めて行く舞台である。
会場内に入ると、木目がとても美しい落ち着く装飾が全面になされていた。
電球も丸い形をしており、先ほどの木目と相まって柔らかく温かみのある上品な空間を演出している。
1階部分のお手洗いに入る途中、荷物を預けるコーナーのようなところがあったのだが、そのスペースが、幼い頃に行ったピアノ発表会の控え室前のような空間になっていて、何だか懐かしい気持ちになった。
今回のミュージカルも、ピアノ・ヴァイオリンのコンクールが話の中に入っている為、このミュージカルにはぴったりの会場だと思う。

四月は君の嘘について

この物語のあらすじを、ざっくり記載しておこう。
主人公の有馬公正は、幼い頃の母の死をきっかけに、自身のピアノの音が聞こえなくなってしまう。
その後高校生になり、幼馴染の椿の紹介で知り合った宮園かをりと出会い、再び自身のピアノを向き合っていく物語だ。
私は、山崎賢人さんと広瀬すずさんが出演した映画を、大学の時に友人と鑑賞した。
その時もストーリーに感動して、友人とボロボロ泣いた事を覚えている。
今回のミュージカルでは、どのような表現がされるのか、楽しみな気持ちを抱え席に着いた。

ミュージカル全体の感想

えー、なんて書こう。
とりあえず、すごかった。感動した。行ってよかった。
こんな語彙力皆無な言葉しか出てこないのが、とても恥ずかしいのだが、これが率直な感想である。
この状態で書き始めるのは、今の私には難易度が高めなので、役ごとに感じた事をまとめてみようかと思う。

役ごとの感想

小関裕太さん
今回の講演で、主人公の有馬公正役を演じている。
公正の性格は、自信がなく劣等感を感じている。そして周囲に優しい人。
そんな性格を表したような、歌声だった。
柔らかくて、優しい、弱さを受け入れながらも前を向こうを踏ん張る声。
本当に魅力的で、結構キュンときてしまった。
この役の小関さんを見れて、本当によかった。

生田絵梨花さん
このミュージカルを見ようと思った、きっかけをくれた方。
今回の講演で、宮園かをり役を演じている。
この役はまさに、キラキラの象徴。
そして、どんな困難があっても前だけを向いて、当たり前の日常を全力で楽しむ姿。
少し強引ではあるけど、強い力で周りをキラキラとした世界へ引っ張っていく姿。
まさに生田さんにピッタリの役。
セリフも強さがあって、メッセージを必死で伝えようとしている演技に、私も背中を押してもらったような感じがした。

歌声はやはり、素晴らしかった。
今まで乃木坂の配信ライブでずっと、生で聞いてみたいと思っていた歌声。
本当に伸びやかで、とても綺麗で美しかった。

あまりふさわしくない感情かと思うが、「生いくちゃんだ!!」とはしゃいでしまった。

唯月ふうかさん・寺西拓人さん
今回の公演で、澤部椿役・渡亮太役を演じている。
2人の役どころとしては、ソフトボール部とサッカー部。
そんな2人の大会でのシーンがあるのだが、そのシーンはきっと運動部であれば誰もが経験した事があるもの。
私もそうだったが、色んな人がそのシーンを見て、自分の青春時代の面影と重ね合わせるのだろう。
私も実際に見ながら自分の経験と重ね合わせて、序盤なのに泣いた。
私をあの頃の青春時代に、連れていってくれてありがとう。
そう言いたい気分になった。

その他キャストの皆さん
今回のミュージカルで、一番衝撃だった。
観劇するまでは、主要なキャストの皆さんが物語を作るものだと思っていた。
失礼極まりない話だが、脇役という印象が強かったのだ。
だが、今回のステージを見て、それが極めて見当違いなことに気づいた。
キャストの皆さんの歌声と動きの、迫力。
3階席で遠いのに、そこまで伝わってくる力強さ。
本当に圧倒された。
キャストの皆さんがいるおかげで、声の厚みが全然違う。
上手く伝えられないのが、悔しいけれど、これはぜひ生で体感して欲しい。
体がブワァッと盛り上がってくる感覚。
みんなでこのミュージカルを伝えるんだという、迫力と気合。
ぜひ、現地で味わってほしい。

ミュージカルを見て、伝えたい事

このミュージカルは、挫折を経験し、そこから中々歩き出せない人に見てほしい。
公正がきっと、今のあなたの気持ちに寄り添ってくれる。
かをりがきっと、あなたを前に向かせ、踏ん張らせてくれる。
椿や渡がきっと、あなたの背中を押してくれる。

終演後、小関さんの挨拶がとても印象に残っている。
「この物語はついつい、死について考えさせられる場面が多い。だけど今をどう生きていくのかを、ぜひ考えてもらえるような作品になれたらいいなと思っています。」
今をどう生きるのか、どう命を燃やすのか。
とても力強いメッセージをもらった。
このミュージカルでもらったメッセージと、前を向くパワーを胸に明日からも頑張ろうと思う。

重ね重ねだが、ぜひ生で観劇してほしい。
そして、観劇する際はハンカチ・ティッシュ・替えのマスクをお忘れなく。
知らぬ間に涙を流して、マスクがビシャビシャになるかもしれない。
無論、私はそのようになった1人だ。

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