なんかいろいろテキトーな国に来た
10月1日、フランスに来ました。
娘のしいちゃんと一緒、1か月滞在します。
なぜフランスか、なぜ1か月かなどに関してはおいおい書いていくとして、毎日記録代わりに日記をつけていきたいと思います。たのしい読み物としても機能するよう努めますので、おつきあいくださいね。
フランスに着いて、入国審査というのか、その列に並んでいた。(家族は優先レーンに誘導される)前の人が済んだので、私のイメージ的には「次の方、どうぞ!」と言われるかと思ったが、言われない。ここは日本ではない。自分で行くしかないと、ブースに近づくが、担当の男性は見向きもしない。
「ボンジュール」と声をかけ、パスポートを渡す。あくまでも事務的に処理していく男性。時々、彼の口元がゆるみ、笑みととれるような表情がみえた。なにがおもしろいのか? 彼の目線の先は、手元のパソコン。
「OK」と言われたか言われないかわからないが、パスポートを返されたので、ゲートを進む(滞在の目的とか聞かれる場所じゃなかったんかい)。その際、チラッと彼の手元を振り返ると自分のスマホでなんか見てた。一瞬だったけど、水着の女の人が見えたぞ。
笑みじゃなくて、ニヤニヤしてたのね。
ああ、フランス来たなって思った。
実は14時間のフライトでかなりグロッキーになっていたのだが、さすがに入国したら多少テンションが上がってきた。
最初の宿はパリ市内ではなく、郊外のAirbnbだったのだが、Uberではなく、電車で行ってみようという気になった。
そこでNavigoという日本でいうSUICAとかPASMOを購入しようと列に並んだ。1か月分の定期みたいなのを買う。日本で証明写真も撮ってきた。(証明写真を貼って、サインをする)
いきなりトラブル勃発。
窓口の女性が渡したのは1週間のNavigo。
1か月なんだけど、と言うと窓口のねーちゃんブチギレ。
「あなたは1週間と言った!」
出た~! 平気で嘘つくやつ! と私の中のファイティングスピリットに火がつき、私も負けずに「1ヶ月って言った!」 って言い張る。ほんとは言ったかどうか覚えてないけど、1週間って言ってないことだけは確か。
窓口のねーちゃん、いや女性はかなり暴言吐いてたと思う。「マジ疲れる! 時間ないし!」ファティギュと聞こえたので、疲れるって意味かな~と、ここ半年のDuolingoの成果を勝手に感じていた。
こちとら、こんな円安の時代にフランスに1か月もいるんだから、切り詰めるオブ切り詰めるで来てる私は、ここで負けるわけにはいかないと思い、窓口で私は仁王立ちしていた。
ちなみにこの時点で、しいちゃんは半泣き。いや、でも言うべきことを言わないと、海外ではダメなんだよ(ほんとは日本でもだけど)、というところを見せるために、私は引かなかった。
そのうち女性が「横で待ってろ」というので、待ったが、なかなか対応してくれない。だんだん窓口に近づいてしまっていたのか、再度「横で待ってろ」というのでどれだけ待たせるのか聞いたところ、無視。
その後5分くらいでやっと、やり直してくれた。
最後に、さっきのカードの支払いはちゃんとキャンセルできているのか、と聞いたところ、返事の代わりに「この窓口は締め切りました」みたいな札を出して終了。後ろに並んでた人たちのブーイング。
私と窓口女性とのやり取りをみていた日本人女性2人に話しかけられる。「なんて言ってたんですか?」「窓口の人、めっちゃ態度悪いですよね!」
いやこれこれこれで、ここは譲るわけにはいかないと思ったんで。
「そうですよねー!」
お互い気をつけましょう! 良い旅を。
で別れる。
電車を乗り継いで、やっと宿の最寄り駅に着いた頃には20時。サマータイム最強とはいえ、すでに日は暮れていた。
フランスの道路は、路上駐車なのか、そうでないのかわからないが、めちゃくちゃ車が停まっている。
ガラス窓が割れたのをガムテで補強してる車とか、ゴミ箱いっぱいあるのにゴミだらけだったり、いろいろテキトーな国に来たな感が高まりつつ、最初の夜は更けていくのであった。