トイレ危機を脱し、バスティーユのマルシェへ
尿意はいったいどこから来るのか。出かける前に3回行っても、10分後にすぐトイレに行きたくなる現象、あれは何なのか。密封したはずの袋のなかでわく虫のように、尿意はどこからともなく現れる。
パリでのトイレ事情が厳しいという話はだいぶ前からリサーチしていた。なぜなら日本に住んでいても、私のなかでトイレ問題は大きなウェイトを占めているから。その証拠に自分のお笑いのネタにもなっている。
オリンピックもあり、今ではパリでもかなり公衆トイレが増えたという。増えたは増えたが、衛生面でとても気持ちよく使えるものではないらしい。実際、先日チュイルリー公園内にあった簡易トイレは、紙が散乱し、ちょっと我慢するかとすぐドアをしめたくなるレベルだった。
が、年々こらえ性がなくなってきている更年期の身。我慢は体に悪いし、できれば尿意を覚えたらなるべく早く解放してやりたい。
ここはいっちょ、有料トイレに入ってやろうではないか、と北駅(Gare de Nord)で有料トイレを探すことにした。
「トイレはどこですか?」はDuolingoでさんざん聞いたフレーズなので途中、人にフランス語で聞いてみた。(Ou sont les toilettes?)果たして、通じた。が、返ってくる言葉がフランス語でわからな~い。当たり前である。結局、身振り手振りでなんとか有料トイレにたどりつく。
システムがよくわからないので、前の人のをしばらく観察。その後、おそるおそるデビットカードでやってみたら「支払いしました」みたいな音が出なくて、はじかれたと思い込み、別のカードでまた支払いをしてしまった、つまり2ユーロ払った。(北駅の有料トイレは1ユーロ)パリには2ユーロの有料トイレもあるからそっちに入ったと思えばいいのかもしれないけど、なんか釈然としない。まあいいか、、、勉強になりました、、、。
その後、宿の近くのマルシェではなく、バスティーユ広場近くのマルシェに行き、フランスの本気を見せつけられた。
まず初めにしいちゃんがマルゲリータピザを食べたんだけど、これがうまいのなんの。生地がもちもちで、チーズが絶対的に新鮮なやつ。今まで食べてたのはなんだったのか、と思うレベル。ピザを売ってたおじさんは、私たちが日本人とわかると「タカイナイ」「ビンボウプライス」と言っていた。たしかに6ユーロだから1000円しなくて安いけど、ビンボウって、、しいちゃんがYouTubeみてつくってくれた「びんぼうわらび餅」を思い出した。あとフランス語で「子どもはみーんな、マルゲリータ、マルゲリータ、マルゲリータ」と言っていた。それだけ子どもに人気ということか。
その後、チーズ屋で試食させてもらった店で(マルシェはすぐ試食させてくれる)、100グラムから買えると聞いて、初パルメザンチーズのかたまり(クラフトの容器に入ってるのじゃなくて)を買う! 今夜のパスタ(たまねぎとニンニクも買ったので、今日はちゃんと作った)にガリガリしてかける! (レポにも力が入る)
八百屋でラズベリーみつけたしいちゃんは即買い。これまたうまい!うまいとは新鮮ということなのだなあ、農業大国フランスよ。
アーティチョークもあったけど、冒険心は今日は懐に収めておくことにした。
あとクイニーアマンというスイーツを覚えていますか? 私、あれ好きだったんですよね。それが売られてたので、夜のおやつ用に買った。
さっき夕食後に食べたのだが、うなるとはこういうことか・・・むしゃむしゃと食べてしまった!
たぶんバターが決定的に違うんだろうなー。なんとかバターは買って帰りたいものだ。
マルシェには魚屋もたくさん出店していたので、友人が激推ししている貝、ムール貝があったら買ってみようかなと思っている。鮭の切り身の大きいのは20ユーロ弱だった。
食と排泄は切っても切れない関係。だからこそ、私はトイレ確保に引き続き命をかけて、美味しいものを食べ、旅を続けようと思う。