見出し画像

『しらふで生きる 大酒飲みの決断』(町田康 著) 勝手にブックレビュー


町田康さんはなんと断酒してもう4年だそう。私は常々飲む人間の、いや飲みすぎる人間の心理がわからないので、本書が発売されることを知ったとき、ぜひ読みたいと思い、ついに入手に至った。

私は下戸なので、過去に飲酒に対して憧れを抱いたことがあった。今もそういう気持ちがないわけではないが、同時に、過剰に飲酒する人の醜態に対しては、嫌悪に近い気持ちを抱くことがある。

酔っぱらいを見て、「バカなの?」と笑っていられる限りはまだ彼岸なのだ。かわいいとすら思える。

しかし、「バカなの?!」 になったらそれはもう受け入れがたいレベルに一気に転落。物理的、心理的距離が近すぎて、なんらかの害を被っている、もしくは侵害されている気分になっている。

ここから先は

724字

¥ 100

楽しいことをしていきます。ご一緒できたら、ほんとにうれしいです!