見出し画像

生類憐みの令発動中、ここはパリ。

2024年10月まるまるフランスは主にパリに滞在してきました。10歳の娘(学校行かない人)と一緒に。フランスでの出来事、思ったことなどをがしがし書いています。


突然ですが、イルカのあの表情、あれは別に笑ってるわけじゃあないんですよね。
去年、鹿児島でリアルにイルカのジャンプを見てから、あれが本来の姿なんだよな、水族館のプールじゃ狭いよな、とそれ以来、水族館のイルカショーが楽しめなくなってきました。

アニマルウェルフェアの意識、日本ではまだまだだなーと感じています。
一方、海外ではどうなのでしょうか。

フランスに行く前から「フランスではもうペットショップで犬や猫を販売するのは禁止になるんだって」ということは耳にしていました。
それがいつからかは覚えていなかったんだけど、今年からなのね。

実際、ペットショップがないかどうかは確認こそしなかったものの、パリではめちゃくちゃ犬の立場が強いのを目の当たりにしました。メトロでもカフェでも、犬同伴OK。犬のサイズはミニからジャイアントまでいて、どでかい犬が駅のホームにいたりするのは、ちょっと壮観。

そこのけ、そこのけ、お犬様が通る、である。
時間を問わず、パリは犬の散歩している人が多かったです。飼っている人が多いんでしょうね。
しかも、朝っぱらからミニのタイトスカートにブーツ、ばっちりメイクで犬を連れたマダムを見た日にゃ、パリだなーと思いましたわ。

リードをつけないで歩いている犬もいて「迷子?」と思ったことも2度ほどありました。あのこたち、大丈夫だったかしら。

日本では「犬にリードつけるのは当たり前」むしろ「リードつけないのは違法」だと思ってる人も少なくないですよね。オランダではリードつけないのが当たり前と過去に聞いたことがありますが、実際、2024年の今はどうなんでしょうね。ざっくり日本よりはゆるそうだけど。

個人的には、生き物の動きを制限するものはあまり好きではありません。私は指輪が嫌い。別に動きを制限するわけではないんだけど、なんとなくきゅうくつで。

だけど都会でリードなしの犬を見ると、ちょっとドキっとしますねー。森とか海とかなら似合うけど。それだけつながれてる犬に見慣れてしまっているということか。

犬だけにかぎらず、フランスではサーカスの動物についても「そろそろ動物使うのやめんかーい」と言い始めているらしいです。
パリでサーカスを観に行ったのですが、動物のアトラクションは馬とポニーだけでした。それでも、なんか切なかったもんなー。

シルクドソレイユは11月からだったので、このサーカスを観に。
音楽も歌も生バンドで素晴らしかったですよー。

それ以外では、パリでは鳩も元気です。
日本だとハトにエサあげるのを嫌がる人もいますが、こっちではカチカチになったパンが捨てられて、それに群がるハトたちがいたりします。

ほれ。
ハトを見るとメリーポピンズ思い出しますね。

しいちゃんも、レストランで余ったパンは必ず持ち帰り、ハトにやるのがパリでの日課でした。

冷たい雨の日でした。

この動物愛護のムーブメント、うまく利用している人たちもいるみたい。

それは物乞い、ホームレス、路上生活者の皆さんです。
犬を連れている人がとても多いのです。
犬と一緒に座っている。
気になるじゃないですか。
しいちゃんなんかそれでかわいそうがって、お菓子あげたりしていました。

この中に犬もいるのかな?

ホストとそのことを話したところ、犬が一緒だと当局も動きにくくなるということでした。
人だけなら追い出せるけど、犬が一緒だとそうもいかない。保健所とか呼ばないといけない。たぶん、それが面倒なんですね。

前にも書きましたが、パリの路上生活者は賢い。
あの手この手で生き延びているのですから、犬を利用するくらいやるんでしょうな。

それにしてもパリではあまり野良猫見かけなかったけど、ご存じの方、猫事情も教えてください。
パリではけっこうネズミが出るみたいなので(親近感♥)、猫は必要だよね、と思うのですが。

ショーウィンドー猫。




いいなと思ったら応援しよう!

石渡紀美(イシワタキミ)
楽しいことをしていきます。ご一緒できたら、ほんとにうれしいです!