キリエのうた、面白くない!?もうキリエのうたはアイナ・ジ・エンドを眺めるためだけの映画だ!

「キリエのうた、面白くない!でも、、」

「面白くない!でも、、、」
なんなんだろうこの感じ。
岩井俊二は大好きだ。岩井作品も大好きで大ファンだ!

「スワロウテイル」で劇場で見た。「undo」だって見た。「花とアリス」を劇場で見て、最後立てないくらいに泣いた。「打ち上げ花火」だって何度も見た!

なだけに、岩井さんどうしたんだ?残念だー!

例えていうと、黒澤明の名作「七人の侍」を見て「すげー面白い!最高だぜ!黒澤明!次も頼むぜ!」と思って、次の作品を見てみたら「生きものの記録」とか社会のシリアスな映画だった。。。みたいな感じ。

「生きものの記録」これはこれで良作だけど、
僕らが今見たいのとはちょっと違うんだけどな…。
と肩透かしをくった感じ!

わかります??

でも、「面白くない!」と言いつつ、こうやって記事まで書いちゃうのは、
結局「キリエのうた」が気になってしまっているからなんだろう。

この映画のすごいところ、それは、アイナ・ジ・エンド
もうこの一点に尽きる。

この映画は、アイナ・ジ・エンドを眺めるための映画だ!

岩井俊二に、やられた

アイナ・ジ・エンドは聖母マリアのようだった

見たばっかだから、忘れないうちに怒涛のごとく、書き留めちゃうぜ!
読みにくかったらごめんなさい!
メモしてないので、記憶のままに書くので、細部が違ってたらごめんね!
あ!ネタバレします!知りたくない方は要注意でお願いします

もうね、この映画で一番良かったシーンは、あそこ。

チャリンコでキリエ姉が妹を探しに行くシーン。
チャリに乗って坂道を下る。恋人と電話をしながら。

ここは素敵だった。

どんな状況かというと、
津波警報が出ていて、避難しなければならない。
でも、妹を探しに行くんだよね。

男は電話で言う。

「その辺りの高台に僕の病院があるから、そこに行って避難して!窓口で俺の名前出して知り合いですって言って!」

「知り合い?恋人って言っちゃダメ?」
男「いいよ!いいから早く…」

「恋人って言っていい?」
「フィアンセって言っていい?」
「お腹に赤ちゃんがいますって言っていい?」

キリエ姉が嬉しそうに電話するんだよ。

泣ける。

津波による命の危機を越えてるんだよね。キリエ姉にとっては、そっちの方が大事なの。嬉しいの。

(見てると「早く逃げて!」と思うんだけど、女性にとっての喜びってこういうところにあるんだなと僕はとても納得がいきました。そこを理解するって大事だなと。)

愛する人が、自分のことをフィアンセって公言することを認めてくれた。お腹の赤ちゃんのことも公言していいって認めてくれた。

その時のアイナ・ジ・エンドの存在(あえて演技とは呼ばない、もう、キリエ姉になり切ってるから)、声色、表情、気持ち、感情、全てが素晴らしい。

もう一度言います!

アイナ・ジ・エンドが素晴らしい!
アイナ・ジ・エンドさん、歌うシーンももちろんいいが、このチャリンコに乗って電話するシーン(確か坂道を下ってる)がもう素晴らしすぎる。

『キリエのうた』=「このシーン!」
というくらい印象的だった!

男を愛している、愛している男が認めてくれた。
幸せの絶頂。
認められて母性が溢れ出ているキリエ姉。

最後の会話。

「ずっと一緒だよね」
「なっちゃん(男の名前)」
「呼んでみただけ」
笑顔で電話を切る。

そして探し当てた妹を抱きしめる

この時のキリエは、聖母マリアのようだ。
岩井監督は、このシーンのキリエは、マリアを意識したんじゃないかな?


違和感があるのは、

「恋人って言っていい?」
「フィアンセって言っていい?」
「お腹に赤ちゃんがいますって言っていい?」

って会話の後、通常なら「生きたい、生きて恋人に会いたい」と思って津波から逃げる行動をとるはずだ。
妹も見つかったんだし。

津波の危険が迫っていたとはいえ、まだこの時点では周囲の環境に変化はなく、目視で「もうだめだ」と決められるような状況ではない。

にも関わらず、キリエ姉は、この時点で、死を覚悟したかのような会話をするのだ。
恋人との会話を。もうこれで最後かのような。

ここの違和感のある切り替えが、まさに映画だな、と思った。
詩的だな、と思った。

現実やドキュメントなら、ここでこんな会話絶対にしない。
でも、こうして詩的に作り上げることができるのが映画なんだな、と思った。


とりあえず、ここまで勢いで書きました!
未完成だけど。合間を見て続き書きます!

良かったらフォローしてまた見てみてください!


ちなみに、アイナ・ジ・エンドさんのことは、僕はよく知りません!
でも素晴らしかったです!

岩井さんの少女?を見抜く慧眼はまだまだ健在だと思ったし、
アイナ・ジ・エンドさん自体がほんと素敵!


続きで書きたいメモ↓

岩井俊二の過去作品のシーンのセルフカバー感
雪、砂浜

めめしい男、だから何?

ライブの許可証がない、んなわけあるか、感

最後のライブが、警察のノイズうるさい

最初のバイオリンの音楽うるさい

バレエたっぷりすぎ感

有名俳優のちょいやくのうざさ
あれ?この人誰だっけ?と気が散ってストーリーに集中できない

芸人はやっぱり芸人としてしか見れない

キスシーン、アイナ・ジ・エンド最高

レイプシーン不要
すずを庇うキリエの演技は素晴らしい〜泣き出すまでの。

アイナ・ジ・エンドの2役最高!

風呂場の下着シーンと地震について
下着見せすぎという感想に対する僕の意見

全体を通じて面白かった!満足したー!という感覚が少ないのはなぜ
(岩井さんの問題。アイナ・ジ・エンドは最高!)

岩井さんは映像作家だから、これでいいのかも。

などなど!

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