映画のパンフレットを楽しむ本
映画のパンフレット。
誰でも一度は映画の思い出に買ったことがあるんじゃないでしょうか。
ボクなんかは、ほぼほぼ買っちゃいます。
映画パンフには、映画評論家や専門家の方のコラムや監督のインタビュー、映画制作の背景が書かれたプロダクションノートやモノによってはロケ地マップなど、その作品を深く知るための要素が満載です。
映画館で、そんな映画パンフレットについて特集している本を見つけて面白かったので今回ご紹介したいと思います!
PATU MOOK 「大島依提亜と映画パンフ」
【PATU MOOK とは】
映画パンフ好きの、映画パンフ好きによる、映画パンフ好きのための本が誕生しました! PATU MOOK は、全国の映画ファンにお届けする“映画パンフ”専門冊子。創刊号ではグラフィックデザイナーの大島依提亜さんのお仕事を特集します。
※書籍紹介文より
こちらは創刊号のようです。
そして、特集しているのが映画パンフレットのデザインでとてもすばらしい仕事をし続けているデザイナーの大島依提亜(おおしま いであ)さん!
やはり、映画パンフレットについては外せない人物ですし、いきなりそこを特集してくれるのが嬉しい。
ボクも映画のデザインと大島依提亜さんについては以前にnoteでも書きました。
ボクがパンフレットに求める要素
パンフレットを映画を観た記念として買う人も多いと思いますが、(ボクもかつてはそうでしたが)今買うときのポイントとしては、
・映画評論家や専門家のコラムが載っていること
・監督インタビューなど作家の考え方が載っていること
・制作の背景などプロダクションノートが載っていること
・「この映画を読み解く10のキーワード」「ロケ地マップ」「楽曲のプレイリスト」などの特典コンテンツが載っていること
というあたりになります。
よりその作品の理解を深められるものです。
写真ばかりで、人気キャストの話しかなくて上記の要素がないパンフレットはあまり好きじゃないです。
このあたりは中身を見てみないと分からないんですが、このコンテンツ以外にも気になる要素としてはやっぱりその「デザイン」です。
パンフのデザインがいいと、もうそれだけで欲しくなってしまう。
大島依提亜デザインの仕事の数々
この冊子の魅力は、映画パンフレット制作における今や第一人者の大島依提亜さんの仕事の数々が載っていること!
あのパンフレットもこのパンフレットも。
気に入っていたパンフレットが実は大島依提亜さんデザインだったことに気づかせてくれたりしてとても興味深いです。
個人的には、アキ・カウリスマキ監督作品のパンフレットシリーズがとてもお気に入りなのですが、あの「かもめ食堂」もそうだったなんてことに気づかせてもくれます。
それぞれの作品に対して大島依提亜さんのコメントが書いてあって、そのこだわりのすごさに改めて驚かされます。
パンフレットのひとつひとつにしっかりとした考えがあって読んでいてとても楽しいです。
▼大島依提亜さんを紹介する記事
韓国のデザイン会社Propagandaからの手紙
以前書いたnoteでちょうど紹介した映画ポスターなどを手掛ける韓国のデザイン会社Propaganda。
そこからなんと大島依提亜さんへ手紙が届いて、それを大公開してます!
彼らに影響を与えたのが大島依提亜さんだったなんて!
個人的にとても気になっていた会社だったので、このやり取りはすごい興味深い。
しかも、大島依提亜さんからPropagandaへの返信もあります。
それも同じように大公開。
デザインで通じ合っている同士のやりとりが何だかすごくいいんです。
他にもいろんなコンテンツあれこれ
その他にも大島依提亜さんのインタビューや、関係者による大島依提亜さんの仕事振りや人柄を語るものや、大島依提亜さんが愛するフォントまで、色々とコンテンツがあります。
通販でも買えるようですが、せっかくなのでぜひ劇場に映画を観に行って、パンフレットと一緒に買うのが雰囲気もあってオススメです。
最後に
映画館に置いてある映画本や冊子は結構面白いものがあったりします。
自分の好みにあったものに思わず出会ったり、新しい楽しみ方や価値観に出会えたりしますので、何か気になるものあればぜひチャレンジしてみるといいと思います。
また楽しかったものあればぜひ紹介していきたいと思います。
最後までありがとうございます。