見出し画像

【文学】太宰治の孫が芥川賞にノミネート。文学的な才能も遺伝する?

今朝がた、ニュースを眺めていたら、
ビックリして目が覚めた。
なんと、太宰治の孫が
次回の芥川賞にノミネートされました。
写真で見ても、顔立ちに太宰の面影が
ハッキリ出てる。よく似てます。

文学や文章の才能ってのも、
遺伝して伝わるんでしょうか?

それにしても、
太宰の芥川賞への執念は、
お孫さんを通して、ついに
現実となるのかしら?

太宰治は、芥川賞第1回の候補になり、
選考員の佐藤春夫に、
4メートル近い直訴の手紙を出している。
作品は「逆行」という自伝風の短編で、
今も『晩年』(新潮文庫)で
読むことができます。

でも、第1回の芥川賞に選ばれたのは、
石川達三の『蒼ぼう』。
今や知る人ぞ知る作家・石川達三に
軍配があがったのは、
選考員の川端康成が太宰の私生活は
相応しくないと選評したから。

第3回めの発表前には
太宰治はまたまた4メートルに渡る
芥川賞懇願の手紙を川端康成に
送っているけど、受賞には至らなかった。

その後に、
太宰が川端康成をはらわたから憎んで、
書いた長い反論エッセーは
『川端康成へ』というタイトルで
『もの思う葦』(新潮文庫)で
読むことができます。

本当に太宰ほど、芥川賞を
欲しがった作家はいないでしょうね。
まだ20代の若さで、当時の文壇の
最高実力者に、懇願したり
刺してやると恨んだり、
その威勢の強さはもはや執念を
超えて、怨念に思えてくる。

太宰の娘さんである津島佑子さんも、
数々の文学賞に輝いた作家でしたが、
新人賞である芥川賞は取り損ねてる。

第163回めの芥川賞に
太宰の孫の石原燃さんがノミネート!
三代連なる悲願がついに叶うのか?
どうでしょう?

純粋な文学好きには
ゲスい話題でしょうけれど、
太宰ファンには非常に気になる
芥川賞発表になりそうです。

あの世の太宰はどんな心境なんだろう?
選考から外れたら、あの世の太宰に
呪われそうですね、選考委員さんたちよ!
(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?