「クリエイター」という言葉が、最近はちょっと心配だ。

noteに記事を投稿すると
記事の欄外に
「このクリエイターの人気記事」
という見出しが出てきます。
毎回わたしはそこで
くすぐったい気持ちになる…。

私は「クリエイター」と呼ばれるほど
濃密で生産的な記事を書いてる
訳でもないしなあ、と…笑。

「クリエイター」という言葉が
今のような意味で広まったのは
ここ十数年でしょうか。
それ以前は、自分でクリエイターと
名乗るのはこっ恥ずかしかった。

かつて名乗っていたのは、
広告コピーライターの、
それも一部のトップクラスか、
あとはグラフィック系の
イラストレーターかデザイナー。
インディーズの映像作家…。

かつての「クリエイター」には
作家、小説家、マンガ家、それから、
巨大出資がついてる時の映画監督も
「クリエイター」には含まれなかった。
80年代90年代は少なくとも
そんなニュアンスだった。
それが21世紀、ツイッターなど
ネット上で快進撃を見せる
マンガ家やイラストレーターが
登場した時、彼・彼女らを総称する
言葉がなくて、なんとなく
「クリエイター」という言葉が
盛んに使われ始めたような…。
今は、ネットをメインに活躍する
すべての関係者が今は
クリエイターと呼ばれてる。

言葉は、あるニュアンスで
使われすぎると、のちのち
使われなくなる場合がある。

かつての「ナウい」や
少し前の「エモい」など…。

今は「クリエイター」という言葉が
使われすぎてやしないか心配だ。

「創造者」や「創造的」は
ちょっと言葉が重いから
クリエイターとか、
クリエイティブという言葉が
使われている傾向ですが、
「クリエイト」という言葉は
個人的には、魂をかけて行った
時にこそ使いたい。

あまり気軽に使うと
価値は下がってしまうのでは?
と心配をしてしまう。

言葉は「日常品」だけど、
意外にその価値はもろい…
言葉のそんな性質を知りながら
頻繁に使う言葉、
頻繁に使わない言葉といった
使い分けをしながら
書いていきたいですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?