【芸術】創作に答えはないことを、なぜか、私たちはすぐに忘れてしまう
どうしてだろう?
創作にも、
読書にも、
書くことにも、
絶対的な正解はない、はず。
創作や芸術は、
答えがない作業だ。
だから、きっと楽しい。
マンガ編集者時代、
ネームを何度も直してもらいながら、
その時は私が軸足にならなくては
ならないけれど、
本当は、絶対正しいなんて
大正解はわかってなかった。
漫画家さんもそれを知りながら、
私のアドバイスに一理はあると
感じるから、どんどん直す、
リテイクする。
マンガ作りに正解はない。
だから、大変だけど、
だから、楽しい。
考えたら、それは
マンガのネーム作りだけでは
ないですね。
小説家になる、
ミステリー作家になる、
詩人になる、
歌人になる、
アーティストになる、
そのためには何をするかは、
正解はないんですよね?
では自分はまず何をするのか?
そこから既に「創作」が
始まっていく訳ですよね。
だけど、つい、
こうしたら新人賞がとれる、
こうさたら作家になれる、
こうしたら筆一本で生きれる、
こうした欲求?煩悩?のため、
つい、作家教室や小説家教室が
世の中にたくさんあるわけですね。
でも、他人からどんなことを
指南されても、
それは経験者にいざなわれ、
小説家世界の空気や習慣を
なんだか嗅ぎつけられた気がして、
ちょっと満足してしまうんですね。
大学はどこかの文学部に行って、
夜はどこかの小説講座に通って、
みたいな一般的な道をあゆめば、
なかなかのエリートコースかも
しれませんが、
たしか、川上弘美さんは
家事と育児をしながら、
どこかの帰り道で、
車のタイヤを見て、
ああ、小説が書きたいな!
と小説が急に書きたくなった、
なんて話を読んだことが。
村上春樹は、野球のヤクルトの試合で
ふと急に小説を書きたくなったり。
スティーブン・キングは
高校時代は、
ラジオへの投稿をしまくって、
くたくたになって、
大学卒業後も、就活もせず、
地元の洗濯屋さんで働いて、
そこから這い上がるように
ミステリーを書き出した。
この世の中、
文学部に行って、
小説教室に行って……みたいな、
恵まれた?準備時代を持つ人は
なかなかいない…。
逆に言うと、
どんな環境だろうと、
どんな体験だろうと、
人は強く願えばきっと
小説家になれるんですよね。
これしかない道なんて、ない。
そうことを、私たちは
いつも忘れてしまう。
だから、また小説講座が
繁盛するんですね。
でも、忘れないでください。
すべての創作家をめざす方々へ。
芸術に答えはない、
答えがないことこそ
創作の楽しみであることを。
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