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【楳図かずお】ホラーと笑い(ギャグ)は根が同じ人間心理!?

趣味を聞かれたら、
お笑いとホラーと答える。

明石家さんまや
ダウンタウン、千鳥や有吉弘行、 
オードリーらのお笑い番組は
欠かさず観ています。

その一方で、 
映画では、
恋愛や感動ものは観ない。
アクションやファンタジーも
まず観ない。
サスペンスかホラーを観る。
とことんテンションが下がり切る
くらい恐ろしい方がいい。
『エクソシスト』『オーメン』
『シャイニング』や『セブン』
『羊たちの沈黙』『死霊のはらわた』
『リング』などをついつい観ては、
気持ちがグッタリするよう、
自分を追い詰めているのが
どこか快感なのです。

ホラーは、日常空間のスキマから
フッと顔を出す非日常の魔物。

お笑いもまた、日常空間のスキマから
フッと立ち現れる非日常の飛躍。

ホラーとお笑いは、
どこか似ているんですね。

先週、楳図かずおさんが亡くなった。
個人的には『漂流教室』が
大好きでしたが、
楳図さんといえば、
ご存知の通り、『洗礼』や『へび女』
『神の左手悪魔の右手』など
数々のホラー漫画を描いてきた  
ホラーの達人だ。
絵の怖さのインパクトも超〜強い。

でも、なぜか 
同時に『まことちゃん』など
ギャグ漫画でも人気作家でした。

子供時代は、
なぜ楳図さんは『まことちゃん』
みたいなギャグ漫画を
描いたんだろう?
ちっとも怖くないなあ、と 
『まことちゃん』には
気持ちを寄せることはできず、
疑問に感じていたんです。

でも、ホラーとお笑いは実は、
根が同じ人間心理なんだと分かると
楳図かずおさんが、
ホラー漫画とギャグ漫画を両方、 
描けたのも分かるようになりました。
遅いですね(汗)。

楳図かずおさんに
リアリズムの感動ものは
描けなかったでしょうね。
リアリズム(日常)の中で
時折り非日常的な要素が顔を出すのが
恐怖(ホラー)やお笑い(ギャグ)の
共通項なんですね。  

楳図かずお作品では、
私はやはり『漂流教室』が
いちばん好きですが、
さて、はて、
あれはギャグでもないけど、
またホラーでもないような?
ジャンルにくくれないことこそ、
名作のあかしなんでしょうか?

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