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【出会い】読書会は恋の出会いの場なんですって
本屋はなぜ出会いに満ちているのか?
近年、バズるライティング講座を
開くなど、本屋らしからぬ(笑)展開を
見せる天狼院書店が
最近、恋愛の出会いのための読書会を
開催しているらしい。
初めてその広告をネットで
見かけた時は笑ってしまった。
もう読書会もここまで開き直ったか?
なんという清々しさよ。
読書会界隈で有名な猫町倶楽部も
ここまでは開き直ってはいません。
でも、読書会が出会いの場として
とても魅力的なのは、
行ったことがある人なら、
なんとなく感じていますよね。
これまでは、読書会は
なんとなくではありながら
恋の出会いの場でもあったのは
皆うすうす感じていました。
10人くらいで1時間以上
サリンジャーについて語り合えば、
普段は出さない内面まで語り合う
機会にもなりますし、
好きな本も似ている訳だから、
それは合う人と出会うチャンスにも
なるにちがいない。
出会い目的で猫町倶楽部の読書会を
利用していた人もいると聞いた。
でも、天狼院書店はさらに
さらにその上を行っています。
もうコッソリ出会いを求めるなんて
下心はやめにして、
大胆に出会いのためと豪語して
読書会を開催する訳ですから。
やるならトコトン!
バズるライティング講座と
傾向はよく似ている(笑)。
勉強になりますね。
さて。
今日は読書会の話をしようと
していたんじゃなかった(汗)。
本屋さんではなぜ出会いは多いか?
という話をしたかったんだ。
今日はランチの後、
いつものように書店に立ち寄り、
「今日は小林秀雄『近代絵画』か
佐多稲子の短編集でも探すか」と
考えていたのですが、
書店を出る時は全然ちがう文庫を
2冊持ってました。
池谷裕二『受験脳の作り方』と
司馬遼太郎『胡蝶の夢』です。
なぜ、こんなことになるんだろ?
不思議なものです。
本屋で本棚を眺めてたら、
最初に考えていた本は2冊ともなく
代わりに、脳科学者・池谷裕二さんと
歴史小説家・司馬遼太郎が
毅然とした姿で目の前に
立っていたんです。
本屋さんでは、よく
本との出会いがあるといいますね。
又吉直樹に言わせると、
買うべき本は、遠くから本が
光って見えるというから驚き。
私の場合は、本から声がするんです。
本がかすかに訴える場合もあれば、
絶叫の場合もある。
作者の声が聞こえる場合もあれば、
作品自体の声が聞こえる場合も。
人によって出会いの有り様は
きっとちがうでしょうね?
ちなみに、
実は毎回、手にとってしまいつつも、
かろうじて買わないまま
ガマンしてる本が何冊かある。
辻村深月さんや吉田篤弘さん、
堀江敏幸さんといった辺りは
とにかくガマンしてきた。
本から声はするけれど、
どうも声が小さいんですね。
でも、いつか買ってしまう時が
来るかもしれない。
自信がありませんね。
どうしても買わないためには、
本屋に行くことをやめるしかない。
それはそれで不幸せだなあ。
買い過ぎをガマンすることと
どんどん買い過ぎることは、
どちらが幸せなんだろうか?