【出会い】作家と編集者のマッチングサイトがあります!?
出版社に持ち込みに行くのは
勇気がいりますね。
「この出版社には
どんな編集者がいるだろう?」
「私の良さを引き出してくれる
編集者はいるだろうか?」
「横柄な物言いで門前払いを
されるだろうか?」
でも、ご心配は無用です。
そんな横柄な物言いの編集者が
電話に出てきたら、
そんな旧態依然な出版社は
未来もないから、
さっと次に次に行きましょう。
あれは、立場をかえると、
電話でとっさにどんな
対応ができるか?
編集者側も試されているようなもの。
ボールはあくまで
持ち込み人が持っているのですから。
編集部にいた頃、
持ち込みの電話というのは
ちょっと特別な瞬間でした。
まず誰かが電話をとります。
それが持ち込み希望者だとわかり、
ジャンルを聞いたら、
恋愛マンガ?
青年マンガ?
ホラーマンガ?
BLマンガ?かわかります。
すると、そのジャンルの編集者は
まず息を吸い、集中を高め、
ゆっくり電話をもちあげます。
「さあ、この電話の向こうの人は
一緒に仕事できる人か?」
「相性がいいか?」
編集側も緊張していきます。
こうして、作家と編集者は
「出会」っていくのでした。
これで、
自分の価値観を理解し、
自分を育ててくれる伯楽に出会えるか? それは確率的にはかなり
少ないのではないか?
アンフェアではないか?
非民主的ではないか?
何度か持ち込みをした人で
うまくゆかなかった人は
こうした疑念にはまります。
そんな疑念を払拭すべく、
開発されたサービスがあります。
講談社の「DAYS NEO」という
漫画家と編集者の
マッチングアプリです。
これは2018年に始まり、
当時は他社含め業界全体に
大きな衝撃を与えました。
ここには150人前後の
マンガ編集者の
プロフィールや
手掛けた作品、連載中の作品が
表示されています。
それを読めば、
どんな編集者かがわかります。
持ち込みたい人は、
その中から自分に合うと思える
編集者を何人か選び、
その人たちに原稿データを送ると、
編集者から、原稿の感想が返ってきます。
それでもピンと来なければ、
更にまた何人かの編集者に
原稿データを送れば、
また色々な感想を聴くことができます。
なんだか、マンガ家志望と
編集者が関係が対等に見えますね。
少なくとも作家の新人が
編集者を選べるんです。
何人もの編集者の中から
一人を選ぶことができるなんて、
画期的な革命ですね。
マンガ家志望の方は、
まず、講談社のDAYS NEO、
試してみてはいかがでしょう?
今までは、
その出版社の編集部には
どんな人たちがいて、
どんなことが好きで、
どんなことを考えているか、
全く見えませんでした。
だから、一方通行的でしたが、
講談社のマッチングアプリなら
ある程度、見えやすいですね。
ただ、ものごとは
そう簡単ではないのは、
このガラス張りに見えるアプリの
サービスが始まっても、
凄いベストマッチの
作家&編集者コンビが誕生した!
という話はまだ余り聞こえてきません。
マッチングアプリで
すっかり意気投合したとしても、
いざマンガの打合せをしたり、
まず読み切りの企画を練ったり、
デビューに至るまでは
色々な煩瑣なことがあり、
結局、コンビ解消に…なんてことも
あるのでしょうか?
段取りはデジタルで
効率化されたとしても、
作品作り、新人デビューに関しては
デジタル化では何ともできない
部分がたくさんあるからでしょうか。
それは恋愛マッチングアプリと
同じようなものかもしれません。
いざ、会って、それがそのまま
付きあって結婚まで行けるかは
また別問題、ということですね。
ただ、持ち込み側が
編集者を選べるというのは、
革命的な大発明です。