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【精読】もっと読書力を深めるためには??

本読み。読書。
文字を読めるなら誰でもできる。
でも、また、同時に、
レベルの高さ、低さも、実はある。
そのことについては、
みな口にしないし、文字にしない。

私の読書力は平凡なレベルだろう。
それは重々承知だから、
素直な読書記事は
読書力の無さがバレるのが怖くて、
あまり書かないでいます。
それが小賢しさか(汗)。

読書力は、たぶん、
生まれ付きな場合もあれば、
後天的に読書で身につく場合も
あるでしょうね?

でも、やはり、
独学ながら、福沢諭吉全集を
一年で読み切るぞ!みたいな
目標を決めるのが一番いいですね。

あるいは、
読書会を月に2回ペースで
開催したりして、
あえて精力的に集中して読む機会を
設けていく、とか。

自宅で黙読するだけでは、
人間離れした読書力は
付かないでしょうから。

昔、学生時代、
小林秀雄を読む会というサークルに
在席してた事があります。
全学年で10人くらいでしたか。
小さなサークル。

毎週、集まり、先週決めた
小林秀雄の作品を精読します。
約2時間位かけて。

と、言っても、
読書会ではなく、
誰かがまず声に出して 
1ページ前後を読んでいく。
すると、幹事が、
今の部分で気になった箇所が
ある人はいますか?
と、挙手を促します。

この時、たいてい、誰か一人が
手を挙げて、
小林秀雄の真意について?
分からなかった、
または、2つ位意味が取れるけど、
皆さんはどう感じましたか?
と、一同に問いかけるんです。

おお?!そこにそんな深い
意味を読み込むのかあ?
と唸らされたことがしばしば。

それについて、
一同が話し合います。

それが落ち着くと、
また、隣りの人が、
次の1ページを声に出して
読んでいきます。

それが終わると、 
そのページについて、
誰かが疑義を問いかけ、
みんなで話し合う…。 

これが、小林秀雄を読む会の
スタイルでした。

このスタイルでは、
毎回、誰かが、
私には浮かびもしない感想や
疑問点を聞かせてくれました。

その議論の前に、
まず誰かが声に出して読むのが、
このやり方の大事なポイントです。
みんな耳で聴く行為で
普段より集中してインプットします。
黙読、素読みではそこまで
集中して読んでないんですね。

それを考えると、
誰かが読み上げている
オーディオブックは
読書力を深めるには適材ですね。

読んでる人は、
読むのに必死ですが、
他の人は声を聴きながら
アレコレ考えが膨らんで行きます。
それは実に楽しい時間でしたが、
議論でちょっとした盛り上りがあれば、
2時間で6ページ位進むのが精一杯。

こうした精読する機会って
なかなか、ないからなのか、
今でも、30年前のあの体験は
ありありと今も記憶にあります。

またやってみたくなりました。
課題図書は何がいいでしょうね?

村上春樹の中編は
どうでしょうか?
「スプートニクの恋人」
「国境の南、太陽の西」
「アフターダーク」などなど。

いや、やっぱり短編がいいかな。
「トニー滝谷」や「納屋を焼く」
「沈黙」「午後の最後の芝生」
辺りでしょうか。

私みたいな粗忽者には、
読み込む力をつける、
というのは、永遠の課題です。

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