本の表紙で透明トレカを作ってみました
Xでこんな投稿を見かけました。
やばい。
めっちゃええやん。
やってみたい。
自分の担当作でこんなん欲しい。
…
……
ほな、やってみるか!!
そう思い立って、僕も作ってみることにしました。
ヒマなん?とか言わないでください。ヒマなんです。
※※※
書かれている通り「透明トレカ」で検索してみると、いろいろ出てきました。
オタ活グッズの一つで、アイドルなど推しの写真をトレカにするのだそうな。
いろんなサイトを参考に、準備を整えました。
といっても必要なものはこれだけ。
・トレカにしたい画像をプリントした紙
・ラミネートフィルム
写真プリント用紙ではなく、いたって普通のコピー用紙で問題ありません。主な編集担当作をパワポで並べて、近くのコンビニでプリントしてきました。
ラミネートは100均で売ってるものです。
必要な経費はプリント代50円とラミネート代100円。安くて素晴らしいなあ。
このラミネートに、プリントした紙を貼り付けます。
ラミネートは透明なフィルムが合わさっていて片方がシール面になっていますが、シール面に印刷された面を貼り付けます。逆にしちゃうとダメなので要注意。
貼り付けると、印刷された画像がラミネートにしっかり転写されるように、ごしごしとこすります。
拝見したサイトでは定規でこすりつけてる人が多そうでしたが、あいにく手元に定規がなかったので、ドライバーのお尻の部分でぐりぐりと押し付けることに。
しっかりと転写できたら、手ごろなサイズに切って、洗面器に水をはって……
ドボン!!
水の中に投入!
数分放置すると紙が水を吸ってふやけてくるので、ゆるゆるになった紙の部分をはがしていきます。
指でポロポロと取れていきますが、消しゴムを使うと効率よくはがれていきます(参考にしたサイトに書いてありました)
ラミネートに書影が転写されていて、ちょっと感動。
あとは、こしこしと紙をはがします。
無心になって、こしこしこし。
日曜日にいったい何をやっているのか。もう少しやることはあるんじゃないだろうか。
そんな思いが胸に去来しますが、いまさら後に引けないので、ひたすら紙をはがします。
解けた紙が水に溶けて、まるで紙漉きでもやってるような状態になりますが、水をかえつつフィルムをきれいにしていきます。
そんな作業を15分くらいやっていると、いい感じになってきます。
ここで注意ポイントは、紙がほとんど落ちたからOKにしないこと。光にかざすと小さな紙がへばりついていたりします。
手で触ってざらざらしていると、まだ落ち切っていない証拠なので、仕上げは消しゴムでなく指先で丁寧に落とすこと推奨です。
指で触ってツルツルになったら水揚げ。
この時点でおおお!とテンション上がりましたが、これをきちんとカットすると……
すごい!!
透明トレカだ!!!
透け感がかっこええええ!!!
白い部分が透明になっていて、薄いプラバンのような感じです。下地が透けて見えるのがいいですね。
空にかざすと雲が透けて見えて楽しい。
よく晴れた青空だったら最高だったけど、あいにくの曇天でした。
白い紙を下に敷くと、いつもの書影があらわれます。
本の書影を透明トレカにするときに、トレカ単体としては、色が濃くて全体にイラストが載ってる表紙のほうが綺麗に出ます。
でも色が薄くて白が多い表紙は透けポイントが多いので、それはそれで楽しいです。
要は、好きな本で作ればいいんだよ!ってこと。
ちなみに今回の反省ですが、紙を落としてカッティングに入る前に、ラミネートフィルムのシールじゃない側のフィルムを貼って両面コーティングすべきでした。
ラミネートフィルムはシール面とそうじゃないフィルムの二枚組になっていて、その二枚で挟んで使います。透明トレカはシール面に紙を貼って、その紙を水にふやかしてはがしているので、シール部分が多少残って、全体的にべたべたするしゴミがくっつくんですよ。
僕はシールじゃないフィルムを早々に捨てちゃって後悔しましたが、完成前にそのフィルムで両面をカバーしておくと美しいままキープできそうなので、試してみてください。
※※
思い付きで始めましたが、作ってみた全体の所感としては、けっこうアリだな、と思いました。
思ってたより色もちゃんと出るし、めちゃ手軽でお金もかからないし。
本の表紙ってどれも素敵なので、トレーディングカードみたいにコレクションアイテムにできないかな~と考えたことがあって、そういう意味で「本の推し活」のアイテムとして、可能性を感じました。
販促プレゼントキャンペーンのアイテムとしても良いな……と考えたんですが、手軽とはいえ大量生産は難しいので、それは難しそうかな……。
でもポストカードサイズの書影トレカを作って、そこに著者のサインとか入ったらめっちゃ素敵やん?と思ったり。
いろんな活用ができそうなので、ぜひみなさんも自分の推し本をトレカにして、あれこれ楽しんでみてください。
もちろん販売したりするのはNGなので、個人の趣味の範囲でよろしく!
★★★
<最近読んだ本>
阿部暁子さん『カフネ』
不妊治療がうまくいかず苦しい日々を過ごしていた主人公は、急死した弟の元恋人・小野寺せつなに出会い、家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに……。 弟の死の謎、家族の抱える問題、子供を持つということ。様々なテーマが重層的に絡み合い、食を通して結びつく。文芸的な響き方と、ミステリ的な仕掛けもあり、心を満たされた物語。