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ワラーチ自作&履いてみて感じたメリット/デメリット

以前からトレーナー仲間が続々と”ワラ―チ”なるサンダルを履き始めていたので知ってはいたが自分では履かずにいたのですが、何故かサンダルの季節が終わったこの冬の時期に興味がでてきたので11/30に自作&履いてみて約1週間少しとなりましたので現状感じていることをシェアしたいと思います!

ワラ―チとは?

ワラーチは、メキシコの先住民族であるタラウマラ族(ララムリ)に由来する伝統的なサンダルで、そもそもは古タイヤを利用して自作した薄いサンダル=ワラ―チという物だそうです。このタラウマラ族は、メキシコの高原地帯に住んでおり、特に超長距離走に優れた能力を持つことで知られています。

こういうやつ👆

ワラ―チが日本でも普及しはじめた理由

調べてみるといくつかの要因があるようです。僕の意見も少し交えながら下記に記していきます。

①書籍『BORN TO RUN』の影響:

僕はまだ読んでいないのですが、この書籍はタラウマラ族と彼らが履くワラーチサンダルについて詳しく述べており、多くのランナーに新たな視点を提供したそうです。タラウマラ族が自然な走り方を実践していることや、ワラーチがその一部であることが広まり、関心を高めるきっかけとなったとのこと。

②自然な走行体験の重視:

現代ではランニングシューズの性能も上がっており、少し前から某厚底のシューズが駅伝やマラソンなどでも話題を集めましたね。その一方でシューズの高機能性に依存することから脱却し、より自然な走り方を求めるランナーも増えています。ワラーチはそのシンプルな構造でシューズ自体にほとんど性能はないため、足や身体自体の機能をより活用かする必要があり、ここが注目を集めたポイントになっています。
後述しますがここは最大のメリットでありデメリットともと言えるかなというのが現状の個人的な意見です。

③DIY文化とカスタマイズ性:

ワラ―チを自分の足に合わせてオーダーメイドで作成してくれたり既製品を購入することもできますが、なんといっても魅力なのは自作可能というところじゃないでしょうか?(僕自身もここが結構大きい)
自分の足型に合わせて、色を変えてみたりなどなど色々好みにカスタマイズできるため、多様なニーズに応えることができ愛着もわきます。

④健康志向とフィットネスブーム:

健康やフィットネスへの関心が高まる中で、ワラーチは体幹や足腰を鍛える効果があるとされ、多くのランナーやアウトドア愛好者に注目されています。特に、裸足感覚で走ることによって身体本来の機能を取り戻すという考え方が広まりました。

自作してみた感想

☝️実際に作ったワラーチ1号

ワラ―チの自作方法は調べると色んな人が色んなやり方で情報を出してくれているので興味があればリサーチしてみてください。

僕自身サンダル自作したことはもちろんないので少し戸惑ったこともありますが初めてでもなかなかの出来になったのではないか?笑 と自負しております笑 

紐の部分など自作しているトレーナー仲間に以前アドバイスも貰っていたのが役に立ちました。

自分で作るとやっぱり「履くのが楽しみだ!」という気持ちになるのがとても大きなメリットだと感じました。紐の通し方とかも理解していると消耗したりしてもすぐ直せますしね。

履いて歩いてみた感想

ワラ―チ自作したので通勤、散歩、ランニングなど色々してみましたので現時点で感じたメリットデメリットに分けてシェアします。

気持ち良い👣

メリット

①足からの感覚入力が豊富に入ってくる
これが一番最初に感じたことでした。普通に靴下履いて靴履いてた時と違って裸足の爽快感(冬だし笑)とともに足底感覚がかなり豊富に感じます。
地面の硬さ、凸凹、足底で良く接地している部位、指の感覚など。
普段ただ歩いていて何か頭で考え事していたり、音楽や音声配信を聞いたり、時折スマホみたりしていましたが「今歩いている感覚」に気づいたら集中していました。「今、ここ、自分(即今、当処、自己)」「歩行禅」にも通ずるものがあるな~という感想です。

②自分の歩き方の癖に気づく
通常は歩いているときはヒールコンタクトすると思うのですが、自分の場合は思った以上にそれが強く重心が前にいっていないことに気づきました。また、その左右差とともに股関節/仙腸関節の動きの左右差も気づきます。この感覚は少し身体に詳しくないとわからないかもしれないですが、パフォーマンスを上げたい方なら誰しも知っておいて欲しい身体の機能の部分です。
また、これで走るとヒールコンタクトではなく自然とミッドフット/フォアフットでの接地になります。というかならないと踵が痛いし走り辛いためです。ここはメリットでもありデメリットにも。

③思ったよりもフィット感あるのと鼻緒部分は痛くない
ワラ―チ履く前のイメージとしてあったのが「鼻緒の部分が擦れて痛くなりそう」「サンダルだからフィット感あるのかな?」という部分。
ですが実際履いてみると別に痛くないしフィット感も調整できるので全然気にならなかったです。
ただ締めすぎると当たり前ですが紐が皮膚に食い込んでくるのでそこは要調整です。

デメリット

①慣れないと足が痛い
ワラ―チのメリットでもありデメリットでもあるのがシューズ自体に特別な性能がないこと=履く人の身体機能/構造によって特に履き始めで慣れないうちは足に負担がかかる可能性があります。
私自身感じたのは「踵の痛み」と「足首外側の痛み」です。

踵の痛みに関しては前述した歩くときのヒールストライクが強くなってしまっていた影響です。そのため何度も衝撃を受けるので段々痛くなったことでそもそもワラ―チの意味や特性を身体で理解しました笑
これはパッドやソールの補強・厚みの調整すれば対策はできますが、ワラ―チそもそもからは外れていくと思うので個人の足の機能と好みによるかなと思います。

足首外側の痛みは正直ワラ―チ履いていたからなのかはわからないです。
というのもこの一週間前にトレーナー合宿の夜の余興でタイキックするというのが僕の持ちネタで恒例みたいになっており、その影響でそもそも足首痛めてました笑
その状態でワラ―チ履いて沢山歩いたりしたので負荷がかかったのかなと思っています。

上記は私自身の場合ですが、各々足の機能・構造に特徴があると思います。なので「裸足感覚で履きながら足を育てる」という最大の魅力やメリットはありますが、誰でも履けば良くなると思っていたら逆に痛めることもありますので、専門家に相談する・そもそも足を鍛えたりケアをする・最初は少ない時間で慣らす。などと対策をしてあげて下さい。

②冬でもサンダルで過ごす勇気があるか試される
いわゆるシューズやインソール系はコツコツ履いて地道に育てていくものです。なので足の慣れに合わせて頻度良く履けるにこしたことはないですが、今の冬の時期はサンダルでしかもちょっと民族っぽい見た目なので電車とか乗ると足見られます笑
僕は全然気にしません。むしろドヤ顔できます。その領域までくればあなたも立派な上級者です(何が笑)

おわりに

現時点での私の感想を中心に書いてみましたがいかがでしたでしょうか。

言うてもまだ僕もワラ―チ歴は大分浅いので、これからまた色んな気づきなど増えていくと思いますのでまた何かしらの形でシェアできればなと思います。幸運なことに身近に足専門の整形外科ドクターの方がいるので知見も伺いながら足に関したケア・トレーニング・インソールやワラ―チ作成などのイベントもできればな~と考えておりますのでご興味あればその時はぜひ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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