ファンドレイジングの超基本12指標とは

~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

ファンドレジングを行う上で、数字を見ることは切り離せないと思います。今回はそうしたなかで、最低限押さえておきたい指標を考えてみました。

なお便宜的に、寄付の種類を「継続的なマンスリーサポート」と「そうでない寄付」と分けて、前者を「継続寄付」、後者を「単発寄付」と分けて、見ていこうと思います。

継続寄付で押さえたい超基本指標

主にマンスリーサポーター向けの指標になります(会員にも転用できます)。まずは、サポーターの入会に関しては、この二つを押さえておくとよいでしょう。

1.新規の獲得率
 
=(新規のサポーター人数 ÷ アプローチした未サポーター人数)×100%
2.復帰率
 =(復帰したサポーター人数 ÷ アプローチした退会者数)×100%

さらに、サポーターの維持を見るための指標として、この二つを。

3.継続率
 =(継続者数÷継続予定者数)×100%
4.退会率
 =(退会者数÷継続予定者数)×100%

あとは、単価と期間まで手を伸ばせたら良いかと思います。特に、多くの団体は入会して1年(~2年)以内の退会者が多い傾向のため、ここに特化した数字をもっていても良いでしょう。

5.サポーターの平均単価
 =サポーター総額÷サポーター人数
6.サポーターの平均継続時間
 =サポート総時間÷サポーター人数
7.入会して〇年以内の継続または退会率
 =(〇年以内の継続または退会者数÷〇年以内の継続または退会予定者数)×100%

単発寄付で押さえたい超基本指標

マンスリーサポーター以外の寄付に関しては、基本的には都度都度の寄付申込となります。それを踏まえた指標になってきます。まずは寄付を頂いた時の指標としてはこの二つです。

8.新規の獲得率
 =(新規の寄付者数 ÷ アプローチした未寄付者数)×100%
9.リピート獲得率
 =(既存の寄付者数÷アプローチした既存寄付者数)×100%

あとは、単価や回数といった指標まで手を伸ばせたら良いかと思います。

10.新規の平均単価
 =新規の寄付額÷新規の寄付者数
11.リピーターの平均単価
 =リピート総額÷リピーター人数
12.リピーターの平均回数
 =リピート総回数÷リピーター人数

これら指標について、時間(年や月単位)と金額(大口や小口)と施策(アプローチ方法)で、それぞれ抽出して算出できるようにしておくと、ファンドレジングの現状を把握しやすく、次の手を考えやすくなります。

~営利・非営利のソーシャル事業の成長が、社会課題の解決を加速させ、より良い社会を築くと信じて執筆~

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