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アンケートを学びにつなげる

去年の2学期、ゲストティーチャーを迎えての出前授業がありました。
選挙についての出前授業です。授業終了後には、アンケートが配布され、児童が記入することに・・・そこで生まれた学びと現在の成長を記録しておきたいと思います。

1.事実を共有し、教室で考える

まず初回のアンケートでこんな内容のものがありました。

・今回の講義で印象に残っていることは何ですか?
⇒「○○さんの声が高い」
⇒「体育館が寒い。きつかった」

といったものです。こういう時、私はワクワクしてしまいます。(笑)
「ここからどんな価値を学ばせていこうか・・・」「どんな成長が見られるかな・・・」

そこで、以下の手順を踏みました。

①授業のスタート、何も言わず板書する。
⇒左側には模範となる文章 右側には上の文章

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②気づいたことを聞く
⇒実際には、「左は公(私の教室では社会生活のことを公と呼んでいます。)を考えている」「授業に関係のないことが書いてある。」「人の・・・ましてや授業をしてくださった方への誹謗中傷のような文章」

③アンケートとはどのようなものかを考える。
⇒飲食店などのアンケートと授業をしていただいた方へのアンケートの違いを深堀する。
⇒今回は、授業をしてくださった方への「感謝」が大きいことを共有する。

④授業してくださった方の心のセリフを考える。
⇒「6年生のみんなに少しでも選挙のことを知って、よりよい人になってもらいたい!」

⑤もう一度アンケートにふさわしい言葉を考える。

⑥書き直したいと思った人は持って帰り、書き直す。


大切にしたかったことは、
「自分たちで気づき、よりよい姿を考えること」
「強制ではなく、あくまでも自分の内側から出た改善を大切にすること」

です。⑥では、「書き直したいと思った人はもっていく」ことを告げました。とは言うものの、「きっとみんな真摯に受け止め、改善へと向かうのだろう」と内心ニヤニヤしていましたが・・・(笑)
案の定全員が一旦、自分の席へもっていき、自分の文章を見つめ直しました。(こういう成長の姿が嬉しい・・・。(*´▽`*))

※以下参照私のニヤニヤの原因です。


2.反省し、改善された姿を価値づける

上記した日以降のアンケートは伸びに伸びました。
・児童会活動を行ってみてのアンケート
・出前授業のアンケート
・活動のふりかえり

以下、本日行ったアンケートの一部資料です。

スクリーンショット (117)

今となっては、活動を行った自分の姿を正直に捉え、受容し、反省する姿から、これからの意気込みなどが言語化されています。
まずは、質より量を経験することで、要点を整理し、自然に質も高まっているのだと感じます。

マイナスのスタートを時間をかけて子どもたちの心に価値づけていくことができれば、爆発的に子どもの内側から意欲と深い学びが生まれてくるのだと考えさせられました。

3.一つの価値が広がりを見せた

上記したように、

「アンケートは、時間をかけて何かしてくれた人への思いやり・感謝」

という価値の種が植え付けられていくと

・活動への取り組み姿勢
・振り返りの量と質
・書く力=アウトプットする力の向上

そして、これも本日のアンケートの一部ですが・・・

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アンケートへのご協力ありがとうございました!
「こちらこそありがとうございました。」

この一文を教室で価値づける。
きっと、これからの人生で訪れる「アンケート」というものに対しての取り組み方や気持ちの持ちようが変わってくるのかなと思います。

この出来事を他の場面でも生かしていく・・・。そんな連続が期待できるなとまたワクワクする自分がいました。(笑)

何気なく取り組ませる「アンケート」一つでも子どもたちの成長の可能性はいくらでも考えられると感じさせられます。



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