失われた30年は日中国交正常化から始まった
1972年、当時の田中角栄元総理のご尽力で日中国交正常化が開始した。惜しむらくは台湾の存在も黙認するという米中国交正常化の内容の様に2つの中国の余地を残す締結にすべきだった。わが日本は焦って台湾を切り捨て中国所属と追認してしまった。このフライングが今日本と台湾を苦しめている。
当初の20年間は日本経済に大きな活力を与えた。大きな成長力を秘めた大きな市場の中国。そして安い労働力は、日本の経済やアメリカの景気に追い風となった。資本主義国家である日米共に、閉ざされた共産主義中国は豊かになるにつれ1国2制度から資本主義的に変貌すると楽観視していた。
しかし予測は外れ、中国の成長が続くにつれ、中国人民軍の軍備が拡張し、日本を含む周辺国に軍事的脅威を与え始めた。大量に生産された商品は安価に世界に輸出されて、中国には富が還流する反面、日本を含む先進国の製造業は淘汰され、日本を筆頭にデフレスパイラルと低成長に巻き込んだ。
正に失われた30年は、当初の20年間の日中国交正常化によって得た果実の後に襲ってきた大きな反動に起因している。日本製鉄が技術供与した中国鉄鋼業は世界一の製造量になり、家電も中国にお株を奪われた。自動車はEVの躍進で世界一の製造台数のお株は中国が奪取した。庇を貸して家を取られた。
中国は今急激な不況に襲われている。まだまだ悪化するだろう。
理由は明白だ。新幹線を例にとろう。JRの脇の甘さから中国に技術の殆どを盗み取られた。一番肝心な運営ソフトや安全維持ソフトは盗むことが出来ない。その上、日本の新幹線自体が抱える問題。延線の赤字化は大問題だ。猿真似中国はソフトが成熟していない上に、無謀にも路線を伸ばしすぎ沿線赤字が大きく足枷になって居る。中国が海外に輸出した新幹線は失敗続きだ。
不動産も日本のバブル崩壊という悪しきサンプルがあるのに、地方自治体が経営センスなく不動産会社に多くの借地権を売却。完全に供給過剰でバブル崩壊だ。AVも補助金行政という日本の悪しき事例があるのにインチキ底上げで架空の需要を作り上げ、過剰生産でダンピングと倒産が相次いでいる。
ユニクロ、ニトリ、ニデック、ダイソー、京セラ、業務スーパー、大手商社と上手く中国工場を手なずけ成長を勝ち取った有能な経営者を擁する日本企業はさておき、殆どの日本企業は中国の罠にはまり脱出するにも苦心惨憺だ。失われた30年にヤオハン、三洋電機、と消滅した会社は数え切れない。
『仏作って魂入れず』では無いが、中国には長く続いた会社は皆無だ。大きくして株式上場して、タイミングを見て売り抜けて大金をせしめて海外に移住。中国共産党幹部もタックスヘイブンに資産を移している。問題は過剰生産で粗悪品の商品をダンピングして日本にも大量に輸出している事だ。
今や、カーボンニュートラルの為に始めた環境破壊の権化、メガソーラーが日本各地に建設されている。とち狂った岸田政権時代に国立公園内にもメガソーラーを認めようと言う法律を作る始末だ。大阪に出来ているメガソーラーは売国橋下徹が仕掛けた上海電力の事業だ。日本の生活インフラ迄、中国に支配されつつある現状は、失われた30年が終わっても続いている。このソーラーパネルも以前は国産が多かったが今はほぼ全部中国産の劣悪商品だ。
中国製のEV発火の様に劣悪ソーラーパネルが山火事を起こしかねない。
中国の化けの皮が剥がれ、凶暴な牙を剥いている手負いの張り子の虎中国。
中国が今の奈落から奈落の底に落ちて再生するには最低数十年かかろう。
戦争を起こすか、内陸部、沿海部、北京と3つに分裂する可能性すらある。
失われた30年から日本が再生する為には、魂の無い中国とは可能な限り決別しよう。昔の様に魂の籠った匠の商品を作り、成長軌道に日本を戻そう。