リチャードブランソンVS長谷川茂
遠い昔、イギリスのリチャードブランソンに会いに行った。テムズ川に係留するボートハウスが彼のプライベート事務所だった。徒手空拳のブランソンはトランスアトランテイックレースというパワーボートの大西洋横断レースに参戦。アガカーン・トムジェントリー・ロシア軍艦と一戦を交え優勝して大金をせしめたところだった。ターボエンジンをベンツ親会社MTUから無償供与を受けてレースに参戦、沈没事故で保険金10数億円を隠匿?していた。
僕もブロンソンにあやかろうとトランスパシフィックレース(太平洋横断レース)をぶち上げて一獲千金を夢見ていた。やはりMTUからターボエンジンを無償供与してもらい、船舶デザインはドイツのゲアハルトギルゲナス氏に依頼。計画を進めていたが親戚縁者から長谷川茂は狂っていると吹聴され、敢え無く計画が頓挫してしまった。ブランソンはその後バージンレコード、バージンエアー、そしてバージンギャラクテックで宇宙旅行を営業中だ。
僕にはベンチャー精神が大いにあるが、どうも狂気が少なすぎる上に実行力が欠けている様だ。ホストクラブと土方との組み合わせだと嘯いていたテニススクールの繁盛で全盛時代にスポーツショップを始めた同時期にTSUTAYAのブランドで増田君がレンタルビデオ店を始めた。スポーツショップを止めてレンタルビデオ店を始めようとしたとき社員に反対されて中止した。その後TSUTAYAはドンドン成長。僕のスポーツショップは敢え無く撤退した。
人生、ちょっとした覚悟と決断と判断で天国にも地獄にも進むことになる。先見性は僕もあるのだが増田君もリチャードブロンソンも思い切りの良さと実行力が僕とは全く違った。それが人生の別れ道だ。墓には何も持って行けない。勝負をする意思。人生を賭ける気迫とビジョンを実行に移そう。混沌の世の中だからこそ決断と実行力がものを言う。神は社会正義を支援する。自己保身の為にくすむフジテレビ重役陣の無様な姿を見て誰も共感しない。