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セブンイレブン、ホットモット、ありとあらゆるところで夏向きの料理としてガパオ料理が取り上げられている。しかしガパオの事を正確にご存じのお客様は少ない。ガパオとは唐辛子やニンニクの事では無くタイハーブの一種である薬効があり免疫力UPに寄与すると言われるホーリーバジルの事です。

所謂ガパオ炒めとは肉類と野菜を唐辛子とニンニクとホーリーバジルをナンプラー、紹興酒、出汁、ブラックソイソース等で炒めて提供する料理の事です。クワンチャイやNET通販では豚肉、鶏肉、丹波鶏、黒毛和牛、ベジタリアンと5種類以上の多種類のガパオ炒めや目玉焼き付丼を提供しています。

少しお調子者のタイコックP君を雇っていた時がありました。たまたまタイ人のお客様がお越しになり、丹波地鶏のガパオ炒めをご注文されました。
お料理を提供してから直ぐに『本当にガパオが入って居るの?』と詰問されたのでP君に質問したら『チョッとだけ入れた』と言うではありませんか。

嘘っぽいと感じてP君をお客様の所に連れて行ったら、一気に色黒の顔が黒蒼白になり震えだしました。お客様はタイ領事館員である事を公表され『全くガパオの香りがしない』と激怒されました。勿論僕はホーリーバジルを十分に入れてお料理を作り替えて提供し事なきを得ました。困ったものです。

オーストラリアやアメリカでもタイ料理店で働いていたP君は日本でも、ガパオ料理はホーリーバジルを入れなくても、唐辛子とニンニクとタイ調味料を入れておけば誤魔化せると軽く見ていたのでしょう。ホーリーバジルはスイートバジルと比べ、炒め物等でいれると香りが強く食欲をそそられます。

タイ領事館の調査員の激怒が余程、ばつが悪かっただったのかP君はクワンチャイを直後に退社ました。今はまた気楽にオーストラリアで働いてメールを送ってきます。日本には多くのタイコックが働いていますがP君の様なテキトーな人も少なからず居ますのでご注意を。クワンチャイではガパオ料理にはガパオ(ホーリーバジル)を必ず使用していますのでご安心ください。

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