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僕は中国には20回くらい訪れている。毎回、驚かされる事がある。
急成長している道路、鉄道、や高層のビルデイング等の都市機能の充実ぶりとそれに伴う都会中国人の自信が高揚している反面、田舎に行くと未だ部屋にトイレすらない極貧の人たちが混在している状況に上積されている。
外の華やかさのわりに、貧富の格差は大きく改善は牛歩のごとくだ。

昔、上海にダイワハウス創業者 石橋信夫会長の随行員として行った時に、遊園地見学に行った。その折にジェットコースター工事現場を視察した。
まだ基礎のコンクリートを塗り付けている時に、乗り場にいたモギリの軍人のおっさんが金を貰って、試験走行中の乗り物にお客さんを乗せていた。
通訳のA君に聞いたら、試験走行だけどお客さんも安いし仕方なしとの事。
軍人が跋扈しており、所謂 賄賂、不正は見て見ぬふり。

CCTV 中央電視台制作の長編歴史ドラマ 『三国志演戯』の日本と韓国の放映権を僕が買うにあたって北京の5つ星ホテルに3日ほど滞在していた時、2日目からトイレが詰まってホテルのフロントにクレームを言うも対応が遅い。直しに来たのだが、何とルームメイクのおばさんが、田舎出身で汲み取り式のトイレにゴミを捨てる悪い癖で、全てのゴミを捨てていたとの事。
日本なら、事前研修を1カ月ほど前から行っている筈なのに出たとこ勝負。

深浅から福州まで車で移動中にのどが渇いてミネラルウオーターを買おうとペットボトルの中を覗いたら、すべてボウフラが沈んでいるので、替えてくれと言ったら、ボウフラはミネラルだからこれこそがミネラルウオーターだと強弁された。田舎には銀蠅だらけ。やはり衛生感覚はかなり遅れている。

北京郊外の陶芸の町 陶山に通訳と2人で フランス リモージュで作っている花瓶のリメイク版を作ってほしいと言う、日本のフラワーアレンジメント学校の先生の依頼を受けて訪問した時。500本の花瓶を発注する価格交渉を始めた折り、突如、太平洋戦争での日本の悪行を持出し、型代200万円を先に払え。払わないと承知しないと突如30人ほどに取り囲まれた。
通訳君も驚いて、下手すると殺されると耳打ちし上司に聞くといって退却。
今でも、日本人に贖罪意識を強要するタカリ根性が健在とお見受けする。

需要が、けた違いに大きいという中国の魅力につられて、その成長に乗ろうと新日鉄やIBMを始めとする多くの日本、米国企業やが中国に入れ込み、ノウハウや資金を盗み取られて来た。今、雪崩をうつように日米企業が中国から撤退している。財政破綻が迫り成長性が無い中国は最早、魅力がない。

中国が真の再生を遂げるには、技術を盗むのではなく、苦労して技術を開発し、民度をあげて品質管理、衛生管理をより徹底する必要がある。日本に贖罪意識を今でも強要する事はタカリ根性以外の何物でもない。中国という野良猫を凄い虎にしてあげた日本や欧米諸国が去れば、既に張り子の虎だ。

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