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junwajda
2019年11月5日 12:03
夜、暗いピントガラスにむかって、冠布をかぶる。外界よりなお暗い囲われた空間のなかで、ようやく木の輪郭を見つけ出す。 冠布の外の人たちにとって、僕のしていることは不可解に違いない。雑踏の中で黒い布をかぶって、いまどき写真館でも見ない蛇腹のカメラで街路樹にむかっているのだから。 「何してるんですかー」、と当然よく話しかけられる。何気ない質問。酔っ払いの絡み。職務質問。激励、苦情、はたまた怪しげな
2019年11月1日 16:04
街路樹の歴史は意外と古いらしい。一説には、紀元前からヒマラヤ山麓の街路に樹木が列状に植えられ、中国では周の時代にすでに壮大な並木があったといわれている。日本には遣唐使によって街路樹の様子が伝わり、奈良時代には畿内七の幹線に果樹が成る並木があり、行政による街路樹はこのころ始まった。 現在街路樹は、「道路の付属物」と法的には位置づけられ管理されているが、それは結構厳格に管理されているのである。