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#建築家
「新・小説のふるさと」撮影ノートより『燃え上がる緑の木』について思ったこと。
小説にゆかりの場所へと旅をつづけると、小説世界が投影された現実に、小説の外構とでもいおうか、露地とでもいおうか、その小説世界へのアプローチを強く感じる時がある。それは『奇跡』では熊野川の鉄橋であったし『海辺のカフカ』では深夜バスがひた走る明け方、のぼる朝日を凝視した高速道路であったりした。そして物語への境界がどこかにあるとすれば、この犬寄トンネルもその一つに違いない。
松山空港から車を借り出し