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#越境文学
「新・小説のふるさと」撮影ノートより『天安門』について思ったこと。
しばらくぶりに『天安門』を読み返しておどろいたのは、自分が覚えていた構成とだいぶ違っていたことだ。この小説世界へのアプローチは空港からのバスの場面だろう。
夜、まったく慣れない都市にたどり着いて今晩のホテルに無事たどるつけるかわからない。親切な人はだれもいない。言葉も通じているのかあやしい。そしてバスは暗い高速道路を疾走してゆく。目指す北京飯店のネオンが見えたが、バスは止まる気配はなくどんど