リハビリとしてのプラモデル④(ジム)
前回の投稿が9月22日だったからひと月も経ってない、キハールⅡ、バーザムと本来の作業療法としてのプラモデルも急にグレードを上げてしまったが、取りあえずは完成できたので良いだろう。
今回は改めて本ルートに戻り、1日で完成するであろう初期HG(ハイグレード)をパーツ数の少ない順に追っていこうと思う。
まずはRGM-79ジム、大きいお友達にはご存知量産機。
このマスプロ(量産型)ってのが物凄く良い!、プロトタイプとか本来はトラブルシューティング出すのに作るようなものだからね。
量産機は完成されてる筈だから、そこが引かれる理由かな。
決して弱い、ヤラレみたいなことはホントはない。
できればHGではなくって安価で作りやすいEG(エントリーグレード)で作ってもらって何個もって展開が望ましい。
同じのを数個作ってとかで見比べたい。
MS06ザクなんかEGでは出してもらいたいものだ、ザクなら数があっても量産機だからおかしくない。
たまたま積みプラにこの辺の初期のモノが幾分か残っていたので前回からニッパーを何とか使えることが実証できたからパーツが少ないこともあり、どれくらいで作れるか?、完成まで集中力が保たれるか?、音楽など他のことに気が散らないか?とか色々と検証材料にもなるなと。
BGMにはJAZZやAOR、80'~90'年代の曲を中心に、一番心ときめく。
いざ開封、想像通りランナー2枚、目安は2時間くらい健常なら30分くらいで組んじゃうかも?。
何よりポリキャップを多用している時代の初期、組み合わせるのにポリ部分がムニュっとなり嚙みずらい事が懸念材料だ、左手が使えない故にパーツを挟み忘れたりすると後戻りできない可能性があるから。
よくやるダボ軸カット(知らない人は大きいお友達に聞いてね)とかはチョット今はハードルが高い。
作っていくと色々と見えてくる、太もものパーツなどはポリキャップ挟んでって単純な構成だが、挟み込みが大変、握力の問題、挟み込みの力加減、目一杯挟んでるのだが最後のひと押しが足りない隙間が生じるのだ、これにはガッカリである。
健常な時は接着剤、ヤスリ、塗装なんてことも可能だったがそれも今は身体的、状態的に無理、しかたない。
作ってて思うのは、バリの処理、もうすこし丁寧な仕事を心掛けないといけない、組んでしまう前にパーツ段階でニッパーで除去、またダイニングテーブルなんかで作成しているからヤスリとかはチョット我慢する。
まだノーマルジムは小さな部品がないからホントにいい。
色々と思うところもあったが2時間弱で完成。
最初に思っていた事象は問題なかったようだが時間が・・・(笑)。
まぁ最初にEG組んだ時に90分とかだったからそんなもんですね。
健常ならEGもこれも30分くらいと思うね。
前回にいきなりハードルが高いの組んでたから問題なかったのだろう。
これを機に次々と組んでいく。
次はコレ。
ジム寒冷地仕様、通称”寒ジム”である。これは倒れる前にも作っているがどうも安価だったからか3つも何故かある、今となってはいい練習キットである。
前回のノーマルジムにチョット毛の生えた程度のランナー数、ほぼ同等の難易度か?。
と思ってたら少し細かいパーツが出てきた、それも取り付け向きが決まってる。
ランドセルのスラスター4つ、指先の器用さが問われる作業だ。
こういった部分はバイスに挟み込んで固定して作業。
今回は大きな反省点がある、足首のジョイントパーツがあるのだがポリキャップとプラパーツを組み合わせそれを挟み込むのだが、綺麗にバリ取りできてないのと、ただ単にパーツ任せに挟み込んだからポリキャップが少し傾いたのだろうかピッタリとしていない、ふくらはぎ部分の合わせ目がチョット、見栄えが・・・。
大いなる反省点である、パチ組故にこういったところは綺麗にしていきたい。
今回も作成時間は2時間弱である、今回はふくらはぎ部分の合わせ目の反省点が大きい、もう少し時間がかかっても丁寧な対応をした方がよかったかもしれない。
パチ組なれど侮れないです。
リハビリとしてのプラモデル、趣味のプラモデル作成。
ダイニングテーブルで作っている以上接着剤使ったり(そもそもビン開けたりできるか?の問題あるけど)、ヤスったり(これもカスが出るから・・・)色々と弊害がありそうだ。
次は場所を実家に移して環境を変えてみる、道具は従来通り。
今までは車椅子をダイニングテーブルに寄せて普段通りのネットサーフィンしているような状態のまま組んでいるが、今回は実家でダイニングテーブルの椅子を使い、そこで作成。
今回も目安の時間として2時間弱、前回の反省点を踏まえての作成。
このジム関連はパーツが同じランナー使ったり、ランナースイッチと呼ばれる部分でパターン切り替えたりできるから構造的に同じ構成が垣間見える。
出来るだけパーツを切り出ししても、バリを除去するが左手で持てないからバイス使ったりする、指に挟んで取ろうとすると力が入っていないから上手くバリをとれなかった。
今回はデザイン的に顎のパーツがネックだった、2㎜程だろうか?つまんで取り付けが難しい。
バイスに挟み込んで悪戦苦闘。
何とか出来た、これ以外でもデザイン上ランドセルのスラスターが6コに増えており、多分健常ならなんてことないところでも苦労した点が何ヵ所かあった。
ただこの辺も苦労はしたが全くできてないってことではないのでこういったシュチエーションを繰り返して、クリアしていく難易度をさげていく必要があるんだろう。
前回の反省点、ふくらはぎの合わせ目はグレーの部品にポリキャップで白のパーツに挟み込みなんで、丁寧にバリを除去して組んでいく。
なんてない工程だけど少し時間かけて、おかげで綺麗に出来た。
これも2時間弱で完成。
もう少し細いピンセットなど用意してシール補填部分も貼っていった方がいいだろう。
今後の課題として細いピンセット、マーカー類をまた準備していこう。
このレベルのスナップフィットモデルは2時間弱で完成させることができるの分かったわけだが、次は何だろう?。
趣味のプラモ作りがだんだんできてきたことは喜ばしい出来事だ。
思えば入院中は作れるであろう想いも退院時にはまだまだそんなレベルではないと感じつつ、3年の月日が流れ。
思い立って入門グレード(EG)を買ってみてニッパーを使わず、ポリキャップも無いようなものから始めて行き、少し開いて作りかけのキットを作り、今回の結果となった。
タッチゲートも工具使わずに手でもぎ取れるし便利なんだけど、握力も低い僕がすると、指が結構痛かった。
それにしても凄い技術だと思う。
ニッパー要らずって考えられなかった。
検証結果としてはこのレベルが2時間弱と分かったわけで、一つの基準になるなと。
キハールⅡなどの込み入ったキットは数日に分ける必要があるが・・・。
どこまで指先の器用さが戻るかはわからないけどプラモデル作りはリハビリには物凄く有効な気がする。
作るのが1ハンドで右手ばかりになってるけど左手もニューロリハを続けてパーツがつかめるようにならなくっちゃ、そうすれば組める範囲もひろがっていくだろう。