
抽象化と具体化の使い分け【図解】
概要
対象を抽象化できるようになると、大量の情報から示唆を見つけやすくなり、対象を具体化できるようになると、フワフワした空中戦から地に足の着いた議論へシフトできます。

抽象化のテクニック
それぞれの観点について実践するためのコツを示します。
①グループ化する
対象を抽象化する際には、まずグループ化して共通点を見つけることが重要です。例えば、製品を扱う場合には、機能や特徴などの共通点を持つ製品をグループ化して分析することが有効です。
②階層分け
グループ化したら、それらをさらに階層化することで、より詳細な情報を得ることができます。例えば、製品のグループ化の次には、そのグループ内で更に特徴や機能に応じたサブグループを作ることができます。
③ひとこと化
ひとことでまとめると、より広い視野で物事を見ることができます。そのため、対象を簡潔にまとめることが大切です。例えば、製品の特徴を「高品質」「低価格」「簡単操作」という3つのキーワードで表現することができます。
④恣意的取捨選択
大量の情報から示唆を見つけるためには、恣意的に情報を取捨選択する必要があります。その際には、分析の目的や背景に応じて、優先度の高い情報を抽出することが重要です。
⑤ざっくり言語化
抽象化するときには、詳細すぎる表現は避け、おおまかな表現でまとめることが有効です。例えば、「顧客ニーズの変化」を「市場環境の変化」と表現することで、幅広い視野から情報を収集することができます。
⑥条件緩和
抽象化した結果が出た場合、それが必ずしも正確でない可能性があります。そのため、ある程度条件を緩めることで、より幅広い視点から情報を収集することができます。
⑦なぜなぜ分析
なぜ?と深掘りすることで、その問題や状況に至る背景や原因を明確にすることができます。また、そこから新たなアイデアや解決策を導き出すことができる場合もあります。ただし、深掘りしすぎても、本質から逸れたり、時間がかかりすぎたりすることもあるため、バランスを取りながら行うことが重要です。
具体化のテクニック
具体化の各観点ごとに実践するためのコツを示します。
①細分化
問題を小さく分割して、各部分を個別に考えることで、全体像を理解しやすくします。
問題を具体的に書き出す
関連する要素をまとめる
各要素を詳細化する
その要素を更に分割する
②データフラット化
情報を階層的に整理せず、全て平等に捉えることで、情報の取捨選択が容易になります。
情報をリストアップする
階層的に整理せずに全て平等に扱う
不要な情報は削除する
情報を整理してグルーピングする
③解像度UP
情報を詳細に捉えることで、問題に対する洞察力を高め、解決策を見つけやすくします。
詳細な情報を集める
観察対象を詳しく観察する
顕微鏡的な視点で問題を分析する
グラフやチャートなどを詳細に分析する
④全体網羅
問題を多面的に捉えることで、問題の本質を掴みやすくなります。
問題を多面的に捉える
全体像を見るために全体を観察する
目的や目標を整理し、全体像との関係を考える
関係する全ての要素を洗い出す
⑤ミリミリ言語化
問題や解決策を詳細に言語化することで、誤解を防止し、明確な議論を促します。
用語や表現を統一する
原因や解決策を細かく言語化する
メモやドキュメントに記録して共有する
誤解を招かないように明確に説明する
⑥制約追加
制約条件を設定することで、より現実的で実行可能な解決策を見つけやすくなります。
制約条件を明確に設定する
制約条件と解決策の関係を考える
制約条件を追加して解決策を洗いだす
参考書籍
この内容に絡んだ資料のストーリーの作り方は以下の書籍でも触れています。わかりやすい文章・資料の作り方を知りたい方はぜひご参照ください。
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