休眠日記2020年4月13日・JR小海線小海駅駅舎が居場所に編
小海町は八ヶ岳東麓、国道141号沿いの町。
山梨県小淵沢、清里から野辺山を越え、国道141号の難所、市場坂を下り、千曲川源流沿いの141号を走ると右手に時計台のある日本一の高所を走る鉄道小海線の小海駅駅舎が見えてきます。
今日は141号線途中の野辺山(南牧村)は4月というのに写真のような吹雪でした。
この道は一時期、毎週のように通った道。
長野県みらい基金は、2016年県委託事業として、佐久地域の子ども支援団体と県、市町村が協働でネットワークを運営するこども応援プラットフォーム構築を行いました。
爽やかな夏に開始した事業で、ほぼ週に一回、国道141号、八ヶ岳南麓から東麓を通って、千曲川源流をたどり、右手に、時計台、当時の日赤小海分院、現在はJA厚生連佐久総合病院分院を見ながら佐久市に通いました。
今もその時から苦楽をともにした方々とはさまざまな事業でお世話になっています。
最初に紹介する長野県内の休眠預金を活用する事業は、この小海町で展開される一般社団法人ぷれジョブ長野支部の「生きづらさのある市民の居場所づくり」。
この事業は、JR小海線小海駅駅舎のJA長野八ヶ岳の営業所跡地を有効活用する事業。
小海町、JA長野厚生連佐久総合病院小海町診療所をはじめとする南佐久6町村の関係部局とも緊密に連携を図りながら、既存の枠組みに留まらない多業種連携に則った中長期的な運営体制を確立していく事業。いわゆる、コレクティブインパクト。
南佐久6町村に未設置の中間教室の機能、小海町在住の児童・生徒を巻き込んだ居場所カフェ、不登校からひきこもりの状態にある全世代の当事者を対象とした自立支援、居住支援の実現も視野に入れた事業展開を構想しています。
多様なステークホルダーをどうつなげてチカラにしていくか、コーディネイト力、バックボーンオーガナイズ力(調整力、事務力、指導力)が試されます。
4月13日は小海町役場でぷれジョブ長野支部の代表と新しく着任した長野県みらい基金事務局長と待ち合わせをして、マスク姿の小海町役場3人の課長、係長とお会いし南佐久の現状をお聞きしました。
駅舎の中の現地でも、福祉視閲の所長さんや駅舎の中にある障害者施設の先生などの方々とお会いできました。
新型コロナウィルス対策もあり、3年間を見据えて地域のステークホルダーの方々とじっくりと計画を練っていこう、という方針をお話しました。
小海町の休眠預金活用事業の第一歩が刻まれた、季節外れの雪の日でした。