推し短歌 白執事編
あの択は当たりだったか百円のカプセルトイの中白昼夢
通りゃんせ立ち入り禁止の柵越えてさびしい僕を見つけてほしい
神隠しに遭ったのだと思います止まったままの腕時計白く
君と行くいつもの道の冒険譚今年は足りぬ日記帳かな
屋上に忍び込んだの熱帯夜ラムネの味は覚えていない
青空にマシンガントーク響いて君のデマカセが支配する夏
虫かごに目いっぱい星つめこんで十一歳の王さま昼寝
地獄の釜の蓋は開けっぱなしで終わらない夏休みをふたり
着想のモデルは、妖怪が見える腕時計を巡るアニメ作品より、自称・執事な知ったかぶり妖怪。
声優さんの怪演が楽しく、マスコット的な愛らしさと、妖怪らしい不気味さのバランスがすばらしいキャラクターです。