日仏家族の頭の中(日本語に聞こえるフランス語 その2)
どうしても日本語にしか聞こえないフランス語がある。空耳単語と言ってもいいし、T先生が指摘してくれたようにギャグ単と命名してもいいかもしれない。でもよく見たら動詞が入っていて「文章」になっているものもある・・・。
⑥ ミント水は万太郎の味。
Menthe à l'eau (マンタロー)は、思いっきり日本語の「万太郎」だ(M大学のE先生に言われて思い出した)。mentheはミント。eauは水。付属・特長を表す前置詞「 à」がついて、ミント水と訳される。夏の定番、大人も子供も好きなさわやかなドリンクだ。実は、スーパーで売っているシロップを水で割るだけで手軽にできる。「お母さん、万太郎水つくって!」などと言われても、家庭では全く意味は通じる。
そして、私は、ミント水を飲むと、どうしても本宮ひろ志のまんがを味わっているような気持ちになる。一巻しか読んだことないが。
⑦ 家内はヤクザ。
Canaille は、「家内」に聞こえる。全国の「金井」さんは、電話番号に893を入れて名詞を渡すと、フランス人に100%ビビられること間違いなし。「Canaille は おっかない」というギャグも日仏家族・日仏親子ではよく使われる。
⑧ 山本のバイク自慢
Il y a ~構文を知っているかい? 英語のThere is/ There are に相当する、「~があります」という構文。ブロークンな仏語では、非人称主語のIlを省くことがある(私は省かないけどね)。ma は「私の」という所有形容詞。 つまり、「私のバイクがあります」という意味になる。 山本(あるいは山元)という苗字の人に出会う度に「バイク持っているかな?」と気になってしまう日仏家族・・・。
⑨ 詩織ちゃんは、ベッドで粗相する。
日仏家族が絶対笑わないように努力しているファースト・ネームがあるとしたら、この名前だ。本当に可憐な名前だけど、全国の詩織さん、ごめんなさい!!
⑩ そのとおり! (英 That’s it ! )
これは、バイリンガルのA子先生から教えていただいた。切磋という日本語で全然OKということ。ちなみに日本語の「切磋」は、動物の角などを切ったり磨いたりすることだ。
以上、ラング、パロール、そして、記号がぐじゃぐじゃになっている日仏家族の頭の中でした。