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【わたしの勉強法】ワインエキスパート編

こんにちは!


今回は、2024年度のJ.S.A.ワインエキスパート試験に一発合格した私の勉強方法をシェアします!この試験は年に一度しかチャンスがなく、知識量が試される1次試験(CBT)が特に難関です。


そこで、1次試験の攻略に焦点を当てて、私が実践した勉強方法をお伝えします!

どうやって学ぶかの基本スタイル
まず、いつ・どこで・何を・どのように勉強したか、インプット期と直前期に分けてご紹介します。


試験日程と私の学習スケジュール
ワインエキスパートの1次試験は、毎年7月末~8月末の期間に開催され、テストセンターでの受験日を選べる仕組みです。私は2024年8月12日に受験したので、学習の進め方として以下のように区分けしました。


-インプット期:2024年3月~2024年6月
知識をじっくりと頭に入れていく期間です。

-直前期:2024年7月~2024年8月
知識の総仕上げと問題演習を集中して行う期間です。

それでは、インプット期と直前期に分けて具体的な学習方法をお伝えします!



前提条件


具体的な方法の前に前提となる生活スタイル勉強時間の捻出方法を先に述べたいと思います。
32歳、働きながら資格試験に挑戦し、見事合格を果たした私の生活スタイルや優先順位について紹介します。

まず、私の平日のスケジュールをざっくりとご紹介します。

  • 32歳のサラリーマン

  • 平日:10:00〜19:30勤務

  • 休日:土日祝日休み

  • 日本の祝日に限り、トレーディング業務あり(17:00〜19:30)

  • 月1回の海外出張(約1週間)

  • 取引先との会食(夜、月5〜8回程度)

  • 毎日出社(通勤はドアドアで1時間)

こんなスケジュールの中で、勉強時間を確保していく必要がありました。


勉強時間の捻出方法

優先順位の設定

限られた時間の中で効率的に勉強を進めるため、生活の優先順位を以下のように定めました。

  1. 睡眠
    睡眠は全ての活動の基盤です。しっかり休むことがパフォーマンスの鍵なので、睡眠は削れません。

  2. 仕事
    本業に支障が出ては意味がないため、重要案件や突発的な業務は優先しました。特に、緊急の資料作成や思考を整理するようなタスクには時間をかけました。

  3. 勉強
    睡眠と仕事を確保したうえで、できる限りの時間を勉強に割り当てました。

時間の使い方の工夫

日々の生活の中で、少しの空き時間でも効率よく勉強できるよう、次のような工夫をしました。


働きながらの試験勉強、時間の作り方とモチベーションの保ち方

勉強と仕事を両立する中で、何よりも大事なのは「誘惑に勝つこと」です。その一つが夜の飲み会のコントロールです。特に受験勉強の期間中は、「取引先との会食は仕方ない」と割り切る一方で、社内の飲み会については自分なりのルールを徹底しました。具体的には、「1次会で帰る」ことを自分に課していました。

金曜日の飲み会も気をつけるべきポイントです。土曜日が休みだからとつい夜更かししがちですが、受験生にとって土曜日の朝に早くスタートを切れるかどうかが、勉強時間を確保するためのカギです。


そこで、金曜日は「早めに帰る」と事前に決めておく、もしくは周りに公言しておくことで、流れに任せて2次会、3次会に流れてしまうのを防ぎました。

また、平日の勉強時間の確保も重要です。私は週末に「1週間分の予定」をGoogleスプレッドシートに書き出し、どの日に何をするか、仕事のタスクも含めて細かく管理しました。月曜日が来たら、書き出した通りに行動し、夜にはできたこと・できなかったことを振り返り、次の日に向けて調整を繰り返します。

実際に行っていた1週間のスケジュール


このように一覧で全体の予定を見渡すことで、「忙しい日」や「余裕がある日」を事前に把握でき、余計な時間を使わず、効率的に勉強に取り組めました。毎日少しずつ目標に向かって進むことで、時間の流れをコントロールしながら、モチベーションも保てました。


いつ勉強する?


インプット期(2024年3月〜6月)

  • 平日:7:30〜10:00

  • 土日祝:9:00〜17:00

この期間は「インプット」に集中していました。平日の朝、まだ頭がクリアな時間を使い、出勤前に知識を吸収する「朝勉」を実践。仕事で疲れた夜よりも効率が良いので、朝の勉強を習慣にしました。

直前期(2024年7月〜8月)

  • 通勤電車:6:00〜7:00

  • 平日:7:30〜10:00

  • 平日昼休み:12:30〜13:00

  • 土日祝:9:00〜17:00

  • 移動時間(電車・飛行機など)

直前期には、移動時間や昼休みもフル活用。通勤電車の中や出張の飛行機内でも隙間時間を使い、何度も復習して定着を図りました。


どこで勉強する?


インプット期(2024年3月〜6月)

  • 平日:会社のフリースペースやカフェ

  • 土日祝:自宅、カフェ、シェアラウンジ

平日は会社内のフリースペースやカフェで集中し、休日は自宅や気分転換にカフェやシェアラウンジを活用。勉強に集中できる環境を整えることで、効率的に知識を吸収しました。

直前期(2024年7月〜8月)

  • 平日:通勤電車、会社のフリースペース、カフェ、移動時間、飛行機内

  • 土日祝:自宅、カフェ、シェアラウンジ

直前期は通勤や出張の移動時間も勉強タイムに。特に、飛行機内などは邪魔が入らない環境なので、集中して教科書を読み込んだり問題を解いたりできました。

半年にわたる長い勉強期間のため、毎週どちらかの休日は自宅で勉強し、もう一方はカフェやシェアラウンジでリフレッシュしながら集中するスタイルを取りました。

特にシェアラウンジは日替わりで場所を変えられるため、気分転換にもぴったり。1日利用で3,850円〜5,500円ほどかかりますが、半年の長期戦を乗り切るため、少し贅沢な空間でモチベーションを維持しました。

このように、タイムマネジメントと場所の選択で自分に合った勉強法を見つけ、効率的に合格を目指しました。


何を&どーやって?


ここから具体的な方法なんですが、私はヴィノテラスというオンラインスクールを通じて勉強していました。また問題集もVINOLETというオンライン上での問題を使用していました。


基本流れは

講義を聞く→講義内容の問題を解く→これまでの復習をする

になります。


具体的な内容としては、

①2024年3月〜2024年6月:インプット期
・進捗管理
これはかなり重要になります。

試験範囲の中で、自分が今どこまで進んでいる状態で、あとどれくらいあるのか?そして各章自分が今どれくらい理解ができているのか?自分に今の現在地を把握するようしていました。

下記のようにエクセルで管理して、進捗と理解度を見えるようにしていました。


進捗管理


1次試験は範囲が広く、ワイン産地だと26カ国から出題されるので、あとどれくらい勉強しなければならないのか、またどの国、地域がまだ理解できていないのか、これを常に見える状態にしておくことが重要です。表を作っておけば把握できるので、いい方法なのかなと思います。

・講義動画を見る
毎週土曜日に講義動画を見るようにしていました。
講義動画は2時間ちょっとあるので、1.5倍速で視聴していました。
動画の中で、強弱つける場所など教えてくれるので、自分で教科書を見て、全部暗記するよりは効率よくポイントを抑えることができるので、見た方がいいのかなと思います。

・ワインの醸造方法とテクニック
ここの部分が唯一理論パートかなと思います。ワインエキスパートはほぼ暗記の試験なんですが、この醸造方法、テクニック部分は理屈を理解すれば、暗記もしやすい部分なので、全体感を1度自分でまとめることは効果的だと思います。


醸造方法とテクニック


かなり細かいんですけど、こんな感じでまとめておくと頭の整理ができてめちゃくちゃ良かったです。特に、白ワインと赤ワインの醸造方法やテクニックってどっちがどっちだったっけ?ってただ教科書を見ても、毎回なるので、1枚のシートで視覚的に捉えておけば記憶の定着につながるのかなと思います!

・ひたすら問題を解く
VINOLETという問題集は優秀です。

本番と同じ想定で問題が解ける
問題の数が多い
ランダムに問題を解ける

という点で、使わない手はないかと思います。
本番と同じ想定というのが重要で、試験本番はCBTですので試験会場に用意されているパソコンで受験します。

VINOLETもスマホやタブレット、パソコンでできるので、本番と同じ試験形式になるので、紙の問題集を使うより、試験慣れがまずできるということになります。

問題数が多いのもいい点です。紙の問題集はだと、よく見るもので、1冊で1,250問とかになりますが、VINOLETだと約4,000問あるので、カバーできる数が圧倒的に多いです。

また、ランダムに問題を解けるのも助かります。紙の問題集だとすでに順番に見ていくしかなく、問題の流れで、答えも覚えてしまったりがあるかと思いますが、VINOLETだと出題範囲も選べますし、問題の順番も毎回変わるので、問題の流れで答えを覚えるということはないかなと思います。よって毎回脳が刺激されるようになるので、記憶定着に繋がるのかなと思います。

②2024年7月〜2024年8月:直前期
ひたすら問題を解くということに加え、視覚で捉えてまとめることに時間を費やしました。

試験には、ワイン産地の場所を地図上から選んで答える問題も出題されますし、またその地域の気候条件からくるワインの特徴なども抑える必要があるので、ワイン産地は場所とセットで覚えることが重要になってきます。

私はiPadで勉強していたので、GoodNoteのアプリを使って、自分で下記のようにまとめたり、また白地図(https://www.freemap.jp/)をダウンロードして、その中に自分で書き込みを行って場所で捉えるようにしてました。完成したものは移動時間中のスキマ時間に見直したりして、単語だけでなくピクチャーで認識することに注力しました!


フランス・ロワール渓谷のまとめ



チリのまとめ

このように

インプット期、直前期別での

いつ
どこで
何を&どーやって

について私の勉強法になり、これらを行ったことで無事1発で合格できました!

今後、ワインエキスパートだけでなく、何か勉強を始めようとする全受験者の方に、少しでも気づきを与えることができれば大変嬉しく思います!

ありがとうございました!


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