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ダイバーシティの本当のパワー:涙がこんなにも止まらない理由
みなさんこんにちは
どんな人でも
他人と生きていくのは大変です。
それでも
集団の中にいても自分を大事にする
人間関係を悩みではなく、力にする
そうやって生きています
じゅんです。
コミュニケーションを通じて
個人や組織をパワーアップさせるCOEDASと
世界中の人が遊んでくれるゲームを作る会社
Pixel Unitedの日本GMもしています。
様々な会社やチームに、日々向き合っています。
集団で生きていくのは難しい。
しかし、
その難しさや大変さを乗り越えて
人が集まる事のすばらしさは
誰もが一度は経験した事あるはずです。
今日は地元のお祭り
です。コロナで4年ぶりに開かれた為
普段こんなに人いたのかと思うほど
この田舎にも人が集まりました。
普段狭いコミュニティで色々な事がある人々も
「この祭りを楽しむ」という熱気で一つになりました。
これがあらゆる人々を一つにするエネルギー。
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人の集まりは理屈を超える
ある天才が、その人生をかけて磨き上げてきた
とんでもない技も、心をうつのですが
「いろんな人たちが一つになる」瞬間には
それをも上回る謎の感動を味合わせてくれます。
そんな例に丁度良い事例があったので紹介します。
このnoteでも何度か取り上げている
Got Talentシリーズから
今年のBGTゴールデンブザー(特別賞)特集動画です。
できれば時間のある時に
この1時間19分の動画を味わいながら見てください。
どんな人でも目に涙がたまるような瞬間が2回くらいあると思います。
2023年のBGTは、明らかに意図的な「流行り」があり
それがタイトルにしたダイバーシティ(DE&I)だったのは明らかです。
通常最大5回しか生まれないゴールデンブザーが
8回生まれるという異例な年でしたが、
その内の少なく見て半分は、DE&I無には語れないパフォーマンスでした。
全員が素晴らしいのですが、
今回はそのテーマに沿った4組を紹介します。
時間の無い人は0:20:30から5,6分で
言いたい事は伝わると思います。
No.1 Ghetto Kids
![](https://assets.st-note.com/img/1691248640656-OjsTI2Fixy.png?width=1200)
僕は何年か前から彼らのファンで
ずっとInstagramで見続けてきました。
ウガンダのカンパラという小さな町で
カブマさんが1人で運営している孤児院です。
30人ほどの子供がおり、
昼夜を問わず共同生活をしながら
学校に通っています。
彼らが学校に通える理由は、寄付と、ダンス。
子供たちのダンスパフォーマンスが話題となり
世界中から寄付が集まっているのです。
最近は世界的な売れっ子になり、
フランスのサッカークラブPSGに呼ばれたり
カタールW杯でもイベントに出演しました。
そんな彼ら、既に有名になりすぎていましたが
またBGTで大きな話題を呼び、更に火が付きました。
彼らの魅力はInstagramなどを追ってもらえば伝わると思いますが
・最年長でも13歳、下は5歳にして、みんなダンスうまい
・中心になってる子の腰の動きと表情が一生忘れないレベル
・アフリカの空気を象徴するようなポジティブで激しい雰囲気
・欧米人が普段目にしないアフリカ片田舎の生活感が伝わってくる
・何よりみんな超笑顔で仲良さそう
などなど。
個人的には彼らの寸劇っぽいやりとりがとても好きです。
DE&Iが世界中に広まってきた現在でさえ
最後の未開の地と言われるのがアフリカ。
そこでのエンターテイメントやアートはまだまだ世に広まっていません。
彼らのムーブメントは、欧米社会にとって
アフリカの素晴らしさを象徴するというダイバーシティな一面が
間違いなくあるでしょう。
No.2 Chickenshed
今回とにかく一番見て欲しいのが彼らです。
![](https://assets.st-note.com/img/1691222762179-5F8Og6fJAp.png)
Checkenshedは北ロンドンをベースにし
50年以上続いている劇場パフォーマンス集団です。
彼らのコンセプトは「Community of everyone」
全ての人を受け入れるコミュニティで
オーディションをせず、
やりたい人は全員受け入れ、
全員でやれないパフォーマンスはしないという
徹底した主義を貫いています。
動画を見てもらえばわかる通り、
車いすの人がいたり、小さい子もいたり、
恐らく視覚や知的障害を持つ人。
その人たちが全員で踊り、歌うのです。
正直、これまでBGTやAGTで見てきたような
並外れたパフォーマンスではないのですが、
見ているだけで温かい気分になり、
気が付けば目が涙でいっぱいになります。
様々な人々が一つに集い歌い踊るだけで
なぜこんな気持ちになるのかは
全くわかりません。理屈じゃないのでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1691241867294-6OuK7bUd4X.png?width=1200)
Ant&Decはこれを「Pure Joy」と表現しています。
ただ、ただ幸せな気持ちになる。そんな人々です。
No.3 Unity
3人の素晴らしいソロアーティストが続いた後
動画にして0:59:00から、
謎の黒タイツ軍団Unityです。
なんだかおもしろくなさそうなグループ名ですが、
パフォーマンスが始まった瞬間に
不思議な違和感を覚えます。
比較的美男美女が目立つグループの中で
真ん中に立ったこの人、視線が泳いでいます。
少しの静寂、控えめなピアノの曲と共に現れたメッセージ
![](https://assets.st-note.com/img/1691242065151-Sa85741335.png?width=1200)
In Nature, A flock will attack any bird that is more colourful than the others because being different is seen as a threat.
鳥の群れは自分達の中で色の強い(カラフルな)鳥を攻撃すると言われている。他と違う、という事は群れにおいて脅威となるからである。
(動画の字幕は違うのではないかという予想。自分たちの群れの中で目立つ鳥がいると、外的に狙われやすくなるから、恐怖の為に目立つ存在を外す、という意図かと思いました。その方が、仲間外れにするという行為は恐怖からくる弱い行動だという主張に繋がるからです。)
このグループのパフォーマンスも
非常に力強いので見ていただきたい。
先ほどの視線の合わない彼女はエマ、18歳でダウン症。
「あなたにはできないと言われた。でも私はやる」
Unityは同じ大学で集まった有志。
様々な「違い」によって、
周囲から否定された経験を持つメンバーが
「それでも私はやる(I will)」というメッセージを紡ぎ続ける。
ダウン症のエマから始まり
LGBTQIのデクラン、恐らくはノンバウンダリー
(性的に男でも女でもない、もしくはその両方と自覚している人)
女性同士のカップル、ステフとリビー
ダンスが好きな男、というだけでいじめられてきたジュニア
体型を理由に「君には無理だ」と言われてきたキエラ
1人1人のストーリーを語りながら
「この村(社会)は間違っている、私達は間違っていない」
というメッセージを表現し続けたUnity。
美しい音楽と力強い歌詞・メッセージ
全身で表現するコレオグラフィー
シンプルながら、とても深く刺さります。
![](https://assets.st-note.com/img/1691242169965-YLPNrVNAq1.png?width=1200)
おまけのエピソードとしてよくできているのが
ルール上1人1回しか押せないゴールデンブザーは
既に全部使いきってしまっていたが、
観客からの「ゴールデンブザー」コール。
「ルール上はできないんだが、そういう問題じゃない」
と言ってルール違反を自ら犯す審査委員長Simonと
「ルールなんて必要ないんだよもう」と同調するAnt&Dec
LGBTQIの結婚・法律問題などで揺れている社会に対するメッセージとして
よくできたオチがつきました。
No.4 Musa Motha
もはやダイバーシティの美しい表現でおなか一杯かと
思いかけた最後、
これまたとんでもないのが現れました。
個人的にパフォーマンスレベルは
彼が一番高いと思います。
自分の人生を短いコレオグラフィーで
全ての「困難な人」の味方・代表として表現しきりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1691242924264-PPi5t1dN2D.png?width=1200)
Musaは南アフリカ生まれ、
サッカーにのめり込み、プロ選手を夢見ていたが、
11歳の時、よりによって左足の骨が
ガンと診断され、切除する事に。
当然サッカーを続ける事はできなかったが、
治療とリハビリが終わった5年後
彼はダンスを始め、プロのダンサーとしてキャリアをスタート。
徐々に話題を集め、現在はロンドンで活動している。
Ghetto Kidsと同じく、
彼の表現も「タレント発掘」と呼ぶには完成度が高すぎですが
何よりこの番組が無ければ
僕自身を含む世界中の人が知ることがなかったと思うと
教えてくれてありがとうという他ありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1691242954899-mWmRiNlSAL.png?width=1200)
彼のパフォーマンスを動画で見てください。
彼の「足の無さ」や「松葉づえ」を表現の武器とし、
何より彼が向き続けた人生の強さが
挙動から伝わってきます。
・南アフリカ出身の黒人(アパルトヘイトを思い出すまでもなく)
・足を切断しなくてはいけなかったサッカー少年
・その上でダンスに打ち込む片足の青年
教育番組ならともかく、
旧来の欧米文化の文法では
けしてメジャー番組の看板にはなりえなかった存在を
ヒーローとして取り上げたBGT
番組として、時代の変化を表現しています。
今回はイギリスの人気番組BGTより
ダイバーシティをテーマに取り上げました。
もちろん人気バラエティショーなので
多くの演出された部分はあるものの
取り上げられた彼ら自身のパフォーマンスや
生き方そのものに嘘はありません。
政治やビジネスだけでなく、
エンターテイメントの社会に対する影響は
非常に強く
こういった人々を取り上げる事で
世の中に広まっていく事は確かでしょう。
何より、シンプルな事実として、
これを見た人々が何故か涙してしまう
強いエネルギーがここにはあるという事。
改めて「人と違う」事と
皆が一つとなる事の強さを感じる体験でした。
私達COEDASも
DE&Iに対してプログラムを持っています。
定期的に行っている #IamRemarkable もDE&Iの側面を強く持っています。
何かご相談があれば、遠慮なくフォームよりご連絡ください。
良い一日を。
じゅんでした。
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![じゅん@人間関係の専門家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45623028/profile_c338f78e7c86d525ab7a9abe77e94bae.jpg?width=600&crop=1:1,smart)