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全国の飲食店が簡単に0円で通販を始める方法 〜総集編〜

2020年始から猛威をふるい始めたコロナウイルス。
4月の頭に緊急事態宣言が発令され、日本人の生活は大きく変わりました。

中でも変化が大きかったのは、飲食業
外出自粛のため、基本的に外食ができなくなり寂しい気持ちになっているのは僕だけじゃないでしょう。

ただ、このままでは大好きなお店たちが売上不振で潰れてしまう。
全国の美味しいご飯を食べることが活力の僕ができることはないだろうか。

お店を特集したポータルサイトを作ることも必要。でも、地方の仕事をして気づいたのは「各自が自走できる仕組み作りが一番必要」ということ。

このプロジェクトは、
大好きな飲食店を救いたい思いで走り出した僕と、そこに共感してくれた安藤さんと、全国飲食店の皆さんのお店が、自分たちで無料で全国に商品を販売できるページ作りの仕組みを作ったお話です。

全国の飲食店の完全無料自社ECサイト作りを目指す「無料通販化計画」
FREEC Shop Project

このnoteだけで概要がわかるようになっていますが、
一度読んでいただき、さらに詳細まで知りたい方はこちらのマガジンを読んでいただければ全7話で詳細を説明しています。


全国の飲食店が簡単に0円で通販を始める方法とは

結論から書きます。

このnoteは、全国の飲食店の皆さんが、自分たちの通販サイトを、完全無料で持つことができるようにはどうすればいいかの記事です。

このnoteを読んでいただければ、最短約2時間程度で自社の通販サイトがオープンできます。
しかも、既存の有料チャネルを一切使わないので、初期費用、月額、手数料など完全無料です。

全国の飲食店、そのほかのお店を救うために急ぎ制作しています。
困っている人に届けるために、ぜひ共有をしていただけますと幸いです。

#FREECshop  

このタグで、Twitterなどの拡散を頂けると助かります。
少しでも広く情報が届くように力を貸してください!!

ここが分からない!もっと詳しく聞きたい!ということがあれば、Twitterで僕に連絡をください。

そしてこの場を借りて、共同制作していただいた安藤さんに感謝の気持ちを伝えさせていただきます。


最短2時間でできる自社通販サイト

「自分たちで無料で全国に商品を販売できるページ作りの仕組み」なので、本当に最短2時間で制作ができる中身になっています。

<準備するもの>
・パソコン
・販売したい商品
・販売したい商品の画像
・入金用の銀行口座
・(あれば)PaypayやLINEPAYのアカウント
・保健所への製造業許可申請(詳細は後述)
<ページの概要>
ページの要素は、
  何を売るのか = 商品
  いくらで売るのか = 価格
  誰に売るのか = 購入者の個人情報入力
  どうやって売るのか = 決済手段
この4点だけです。
<制作フロー>
基本的には「formrun」という無料サービスを使って制作できます。
それ以外のツールは必要ありませんので、管理も含めて公開まで「formrun」で一元化しています。


細かい制作のフローは後述します!


これだけでもう自社の通販サイトの完成。
すぐに日本全国からの注文を受け付けられるようになります。


自社通販サイトの使い方

実際に購入者が商品を選んで注文し、支払い、お店が商品を発送するまでのフローはこんな感じです。

<購入者>
1:通販サイトURLからサイトへ
2:売っているメニューと金額を見て欲しい商品を決める
3:注文者の基本情報を入力(氏名・住所・連絡先など)
4:商品の注文(欲しい商品を選択する)
5:合計金額を自分で確かめる
6:支払い方法を銀行振込と選択
( PaypayやLINEPAYも、お店が希望する場合は差し込めます)
7:注文ボタンをクリック
8:確認メール受信

<お店>
9:注文メール受信
10:ユーザーに注文確認と支払い情報のメール送付(銀行口座や電子決済のQRなど)

<ユーザー>
11:選択した支払い方法で入金

<お店>
12:ユーザーからの入金を確認
13:商品を真空パックにいれ発送準備
14:宅急便にて発送


いかがですか?
お店に大きな負担がかかることもないし、ユーザーもそこまでめんどくさいフローは必要ありません。

もちろん少し手間はかかりますが、これだけで完全無料の自社ECサイトができるのです。
ぜひ、ご検討ください。

この後は、進めてきた詳細と、補足情報を追記します。


詳細1:製作のきっかけ

僕が3年間お世話になっている東京恵比寿のスタンディングワインバーQ。

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(食べログのリンクは こちら

Qもコロナウイルスの影響を受けて5/6まで閉店。
4月中旬からはテイクアウトやデリバリーを始めました。

その時に考えたのが、販路拡大の支援。

デリバリー:約2km圏内(店の規定により)
テイクアウト:約5km圏内(取りに来れる範囲)
通販:日本全国に販売可能!

どんなに美味しくてもデリバリーやテイクアウトだけでは、ある程度、販路のエリアが狭まってしまう。
なるべく広く、全国の人にQの美味しいご飯を食べてもらいたい!

そう思って始めたのが、この「FREEC Shop Project」です。

制作にあたり、BASEやSTORESなどのサービス利用も検討しました。

「手数料なんて売上の中から5%減るだけ、そんなに影響はないだろう」

これは都市部の客側の考えで、本当に困っているお店は1円だって惜しいのです。
こんな状況なのでコストを何とか減らしたい!というお店との話も受けて自力で無料通販サイトを作ることを決めました。


また、自分の本業は地方創生事業。
体験特化型のふるさと納税サービス「さといこ」を運営しています。

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全国の自治体さんと話をする中で感じている「都会の会社が手を加えるだけでなく、地域が自走することが必要」という考えを、本プロジェクトでも生かしています。

僕らがすべてのページを作るのではなく、
全国のお店の人たちが自分たちで簡単にできるような仕組みを作る。

それを意識してキックオフしました。

起案した経緯はこちらに丁寧に書いてありますので、ぜひご覧ください。

Episode1をもっと詳しく読むならこちら!


詳細2:パートナーとのマッチング

ただ、僕は一人ではサイト作りの知見もない。
そう思ってTwitterで募集(bosyu)を呼びかけました。

するとわずか13分後。

本業ITエンジニア、主に中小企業やNPO/NGO向けにITサービスの導入を生業とされている安藤さんとの出会いがありました。
(Twitter、そしてbosyuさん本当にありがとう、、、!)

安藤さんは技術はもちろん申し分なく、さらに地方系のお仕事をされているという共通点もあり、「全国の飲食店まで横展開できる仕組みを作ろう!」とすぐに合意をいただくことができました。

出会いの話などはこちらに記載してありますので、ぜひご覧ください。

Episode2をもっと詳しく読むならこちら!

詳細3:キックオフMTG

そして初めてのMTGでは実際に構成案をもとに具体的な仕様を詰めました。
(結果これが唯一のMTGです、本当にすごいマッチング。。)

MTGで議論し、制作時に意識したポイントはこちら。

・コーディングなしで早い開発&横展開が可能な既存サービスを使う
・GoogleForm(結果、formrun)を活用することで、一切金額をかけない
・銀行振込やPaypay(2021/9まで手数料無料)などで決済の手数料も無料
・自動送信のメールで注文情報の確認と支払い先を送る
・事前に購入者から入金、確認後発送で売上の担保ができる
・注文情報がシートにまとまるとお店も便利(結果、formrun管理画面)

やはり、お店の人と話して助けたいと思ったからには、僕はお店の使い勝手やコストの目線を忘れてはいけないな、と感じ、コストと店側の使い勝手をかなり考えました。

実際のMTG資料や構成案なども公開していますので、ぜひご覧ください。

Episode3をもっと詳しく読むならこちら!


詳細4:ページ構成の決定

当初はGoogleFormを検討していましたが、ここでformrunを使用することが決まりました。

formrunとは、お問い合わせフォームを簡単に作れて、かつ顧客管理もできるサービス。


選んだ理由はGoogleFormよりもフィットする機能が3点あったからです。

<注文者の入力が楽>
注文者が間違って入力したらすぐに「違います!」メッセージが表示されたり、郵便番号で住所の自動登録があったり。

<自動送信サンクスメール>
GoogleFormだと基本は設定がなく、プラグインを使うかコードを書く必要があります。

<顧客管理機能>
表でなくダッシュボードでの管理など、視覚的に管理しやすい仕様になっています。

こちらに実際のformrunの説明も安藤さんが詳しく書いてくれていますので、ぜひご覧ください。

Episode4をもっと詳しく読むならこちら!


詳細5:保健所への申請問題

仕様の詰めと同時に、営業許可などの申請周りもケアしていきました。

テイクアウト、デリバリーと異なり通販は「いつ誰が食べるか」分からないので、飲食店の営業許可以外にも申請が必要な場合が多いです。

僕は今回、東京都の渋谷区保健所に何回か電話して確認をしましたが、地域によって条例などが異なるので注意が必要です。

大まかなポイントだけこちらに書いておきますね。

・「農家直送」など、加工しない食材を送る分には問題なし
・飲食店が売るであろう加工品は「各種製造業許可」が必要
・おそらく「惣菜」で申請すれば、幅広く対応可能
・申請は管轄保健所ホームページの様式から
・約1週間(コロナで忙しい今は2週間程度)で許可がおりる
・自治体の条例ごと内容が異なるので、詳しくは管轄保健所へ!

今は未申請で行っているお店も多いかと思いますが、今後営業できなくなってしまったら元も子もないと思います。

是非一度、管轄保健所に問い合わせてみてください。
(ちなみに、Qはキッチンの都合で通販をいったん断念しました。。いま別の方法を検討中です。)

窓口では申請がなくても販売できる商品など、手取り足取り教えてくれます!是非お試しください!

申請に必要な条件や進め方はこちらの記事にかなり細かく書きましたので、ぜひご覧ください。

Episode5をもっと詳しく読むならこちら!

詳細6:ページの作り方

そしていよいよ実際のページ作り。
進め方はこんな感じです。

・ユーザー登録
・ショップ名設定
・ページURL設定
・テンプレート選択
・メニュー画像&金額の登録
・必要な項目の追加
・ページの完成
・URLの共有

意外と簡単です。

しかも、formrunは直感的に操作がしやすいインターフェースになっているので、初めての方でもある程度いじれると思います。

ユーザー登録からショップの中の項目作りなどの手順は、安藤さんが細かく書いてくれていますので、こちらをご覧ください。

Episode6をもっと詳しく読むならこちら!


詳細7:製作のまとめ

ページができたら、最後にこのURLをどう拡散するか、ですね。

・常連さんに直接送る
・テイクアウトする店にQRコードのポスターを貼る
・商品の中に1枚ビラを入れる
・店舗のSNSでリンクを発信する
・店舗の公式HPにニュースとして入れる
・食べログ等のポータルサイトの紹介文に入れる

などなど、ここはいろんな手段があります。

ただ、いずれにせよ制作費やサーバー費、決済やプラットフォームの利用料など一切かけずに、0円で自社の通販サイトを始めることができる訳です。

このまとめと、僕のプロジェクトにかける想いはこちらをご覧ください。

Episode7をもっと詳しく読むならこちら!


さいごに

コロナウイルスは終息の兆しが未だ見えません。
これからどんな時代になるのかは誰もわかりません。

ただ、唯一言えることは「コロナの前後で常識は変わる」ということ。

いままでは仕事帰りやデートに、飲食店によって乾杯することが当たり前。
でも、これからはオンラインや家飲みが当たり前になって、飲食店に行くこと自体が億劫になるかもしれない。

そうなったら、飲食店という概念がなくなるかもしれない。
これくらいの大ごとなんです。

でも、僕はなんとかして飲食店を守りたい。

僕にとっての飲食店は、ただお酒を飲んでご飯を食べるだけじゃない場所としての価値があるんです。

おかえりを言ってくれる人と場所。
だから飲食に行っているのではなく、人に会いに行っている感覚。

そんなコミュニティとしての価値が間違いなくあるし、それを守ることが僕のできることだと思っています。

そしてそれを発信して安藤さんと出会えたのも、この記事が広く皆さんに届いたのも、共感があったからです。
ここまできたら、本当にもっと全国の飲食店に届け!!と思っています。


全エピソードはこちらから!


東京だけでも長野だけでもない。全国どこにだって飲食店はあるし、1つでも多くの飲食店を助けたい!
だから皆さん、少しでも広く情報が届くように力を貸してください!!

#FREECshop  

このタグで、Twitterなどの拡散を頂けると助かります。

そして、全国の飲食店の皆さん!
わからないことがあったらいつでも相談に乗りますので、Twitterに連絡してください!

スペシャルサンクス安藤さんも!


僕たちも皆さんと一緒に頑張って前に進んで行こうと思います!


全国の飲食店がまた笑顔で溢れる日が来ますように。

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