化学で0点だった私が 融雪剤について調べてみた。
宮城県の道路には、一定間隔で、こんなやつが置かれています。
どどん!
ゴミ箱。
では、ありません。
融雪剤、雪を溶かすものが入っています。
宮城県は太平洋側なので、それほど雪は降りませんが、降ってしまうと、道路がカチンカチンに凍り、歩行者が、ずるっ!と滑ったり、すってん!と転んでしまう恐れがあります。
それを回避するため、雪を(というか、凍った道を)溶かすもの「融雪剤」が入っているのです。
聞くところによると、役所が配布してくれて、住民が撒くことになっているらしい。
らしい・・・と言った訳は、
◾️私が一度も撒いたことがないから。
◾️朝起きるのが遅いから、気づけば誰かがやってくれた後だから。
◾️そもそも、雪が降る前に撒いておくのか、降った後に撒くのかも知らないから。
言い訳だらけで、すみません。
しかし、たしかに撒かれたあとは、雪は溶けているし、大変、歩きやすい道になっております。
こんな感じ。
(白いのは、雪ではありません。融雪剤が溶け残った状態です)
さて、ここで疑問。
融雪剤とは、なんぞや?
何から出来ているんだ?
ずっと引っかかっていたのですが、今日、ヨークベニマルに食材を買い出しに行った帰り、別の入れ物を発見しました。
それが、これ。
容器に入っていない理由は、市が違うから。
私は、A市の端っこに住んでいて、道路ひとつ隔てると、B市になってしまうのです。
最初の緑の容器に入っているのがA市。
ビニール袋のみがB市です。
ヨークベニマルもB市です。
ん?
ソルトって書いてない?
そこで、私、ぐるっと裏側を見てしまいました!
塩ーーー‼️
しかも、海水⁉️
「 NACL」⁉️
塩の化学式は、 NACLなのか?!
自慢ではありませんが、私、高校生の時、化学のテストで0点を取るという快挙を果たしたことがあります。授業が全く理解できなくて「私も全然分かんなーい」と言ってた友達は、ちゃんと28点取っており、めちゃくちゃ裏切られた気持ちになりました。
ここで、また疑問‼️
塩って、凍らせるときに使いませんか⁉️
何故、雪を溶かすとき、塩を使うんだ⁉️
そこで、調べました。
化学で0点を取った私が、名誉挽回です。
どどん‼️
今日は、ネットを駆使してわかったことを、私なりにまとめてみます!
まず、
◾️ NACLは、化学式で、塩化ナトリウム。
(塩!ということ!)
そして、
雪を溶かす薬剤には、複数あり、
◾️融雪剤には、塩化カルシウム
◾️凍結防止剤には、塩化ナトリウム
を使用するらしい。
私が融雪剤と呼んでいたのは、間違いで、
NACL=塩=塩化ナトリウムで、
凍結防止剤!と呼ぶものだったのですね。
今回は、宮城の道に鎮座している凍結防止剤、つまり塩のみ、調べました。融雪剤の塩化カルシウムまでアタマが回らないので、お許しください。
化学のテスト、0点だったしね。
<では、何故、塩が雪を溶かすのでしょうか>
水は、0℃で凍り雪や氷になるが、全ての液体が0℃で凍るわけではない。塩が水に溶けた状態の食塩水は、0℃よりも低い温度にならなければ凍らない。
つまり、雪は溶けてゆく。
はい、ここまではわかった。しかし、
<雪が降ったあとに撒かれた塩がどうやって溶けて食塩水になるんだ?>
◾️水は温度が下がると水の分子が動きを止め、お互いくっついてしまうため、凍る。(氷になる)
◾️しかし、水の中に水以外の分子があると(この場合、塩)、分子同士がくっつきあうのを邪魔して、凍りにくくある。
◾️塩は、吸湿性があり、水に溶けやすいので、降り積もった雪と簡単に混ざり合い、食塩水となり、ある程度の濃度に薄まるまで、0℃では凍らない状態が続く。
つまり、雪は溶けていくいっぽう!になる。
きゃあー!そうなんだー‼️
塩は吸湿性がある‼️たしかに‼️
台所の塩、うかうかしていると、すぐにシケてしまう。
雪の上に撒かれても、どんどん溶けるってことか‼️
で、ここで、疑問なのは、家庭でアイスクリームを作るとき、冷凍庫を使わずに氷だけで作るとき、塩、使いませんか?塩を使い、温度を低くくさせませんか?
で、また調べた。
氷は溶けて水になるとき、まわりの熱を奪う。塩は氷が溶けるのを速める性質があるので、塩をかけると、どんどん溶ける。そのとき、まわりの熱を沢山奪うので、温度は0℃よりどんどん、低くなる。
これかー‼️
アイスを作るとき、アイスの中に塩を入れるわけではありませんよね。アイスの入った容器を、氷を入れたボウルなどに入れ、冷やすのですよね‼️
ボウルに塩を入れると、熱を奪いながら溶けるので、どんどん温度は低くなり、容器は冷え、アイスが出来上がるってわけですね。
冷えながら溶かす‼️
超クールな男前が、冷たくすればするほど、女心をどんどん溶かす・・・❓ドSやん。
<まとめ>
なぜ、雪を溶かすのに塩を使うのかと言うと、塩は吸湿性が高いので、雪の上に撒くと、どんどん溶ける。溶ける途中で、塩水状態になっても、純粋な水の分子だけではないので、0℃では凍らない。もっと低い温度で凍る状態になる。つまり、雪はどんどん溶ける。
何度なら、凍ってしまうのかというと、
塩化ナトリウム→マイナス20℃以外。
私の住んでいる宮城県は、先月マイナス10℃になったけど、観測史上最低の気温。だから、塩化ナトリウムを撒いておけば、大丈夫。
もっと寒い場所では、融雪剤と呼ばれている塩化カルシウムを使う。これなら、マイナス50℃で凍るので、厳寒地も大丈夫。
あー、なんかとってもアタマが良くなった気がする。
0点を付けたグンジせんせーに、解説してやりたい‼️
こんなんじゃ、挽回は出来ないかなあ。
国語と英語と音楽の授業以外、寝てたからね。
もういっかい化学の授業、受けたほうがいいかな。
いや、ぜぇーったい、いやだ。
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