ニャンコトバ 20 #小牧幸助文学賞応募作
愛しい猫へニャンコトバ、青緑の月に託す。
🌙✩
ニャンコトバ ソノ ニジュウ ニャ
✩全20話✩
20文字小説『ニャンコトバ』
パズルのようになっていました。
今日で最終回!
この後下に
繋げた本当の『ニャンコトバ』を載せます。
後日、短編小説としての『ニャンコトバ』を記事にする予定です。
🐈ニャンコトバ🐈
はじめに
青空の下、陽を浴びる花と目の見えない猫。
満月の夜、凪で遊ぶあの子に猫は恋をした。
あの子の黒髮は陽を浴びた花の優しく甘い香り。
満月に揺れるしっぽと黒い髪、静かな時間。
月夜の海。ニャンラブユー。波音で消えた。
海を離れる猫。愛しいあの子もう会えない。
猫のいない淋しさ。中紅花の心は藍へ。
雲に隠れた星に音のないコトバを囁いた月。
藍に澄んだ心のコトバ、あの猫を探してる。
夢の中ではあの子が見える。三日月で眠る。
何もかも忘れ暗黒の空へ。遙か先に月と星。
暗黒で見えるはずのない月と星の僅かな光。
雨宿りする猫。雨は凪で遊ぶあの子の香り。
暗黒で月と星の光に気付く。猫を思い出す。
星の子の瞳は青緑。あの日の月を見ていた。
あの子の藍の心で黄蘗の月は青緑になった。
愛しい猫へニャンコトバ、青緑の月に託す。
黄蘗の月輝く。涙の雫は波に落ち、満潮に。
月からのニャンコトバ、旅する猫は聞いた。
背毛をチョンと立て、遺すコトバ青緑の月。
月と地球と太陽が並ぶ十五夜の海、手を繋ぐ。
猫と旅をしていたミチは
「猫は道をみつけたんだね。行っておいで。自分の道で生きるんだ。」
心のコトバで言う。
そしてまた、あの子と猫は出会った。
あの子の淋しさの藍は雫となり、夜の海へ。
あの子の心は中紅花に。月は黄蘗に輝いた。
『ニャンコトバ20文字小説』でした。
この20文字小説から生まれた、ミチの出てくる短編小説をまたnoteにします。
🐈
1ヶ月間、20文字の小説を考えること、そのお話にあった絵や写真を選ぶことをやってみました。
11〜20話は毎日。
20文字、私にとってはそれが凄く難しい。
お話を書くのにウンウン唸ったり、絵を描き終えた時の達成感。
オトン監督とも沢山話すことができました。
私は、noteと出会うまでいろんなことを
「私にはできるはずがない」
といつも思っていました。
noteと出会ったことで、読む楽しみ、書く楽しみを知りました。
みなさんとの繋がりもでき、読んでいただけること。楽しんでいただける、時には励ましてくださる嬉しさと喜びも知りました。
始めはただのドロドロな気持ちを吐露していただけ。
そのうち、大切な思い出、弱音や嬉しくて楽しかったことのエッセイを書き、歌ったり、ラジオも始められた。
物を作ったり、小説も書くようになった。絵も久しぶりに描き始め、コラボまでできた。
全て
「私にはできるはずがない」
そう思っていたことです。
小さな幸せを見つけて笑顔でいたい。
「下手でも楽しくやってみよう」
この企画は、そんな私の新たなチャレンジ。
とても楽しかったです。
🐈
企画してくださった小牧幸助さん
お読みくださったみなさん
ありがとうございました!
🐾オマケニャ🐾
🎨今回のヘッダー
本当はこちらだったのですが
↓
愛しい猫へニャンコトバ、青緑の月に託す。
今回の20話の絵
最終回のヘッダーにしては暗いなあと変更してみました。
今までの『ニャンコトバ』のヘッダーのために描いた絵を集めた写真です😊
🌙月の満ち欠け
月の満ち欠けから見ると、約3ヶ月という時間の中での、あの子と猫のお話です。
・出会った日の満月
・青緑になった満月
・満潮の夜空は満月
・黄蘗に戻った満月
みなさん「そんなこと知ってるよー」
だと思うのですが、私とオトンはすっかり忘れていて調べました。
・満月…太陽→地球→月
・新月…太陽→月→地球
ちなみに、三日月は「願いを叶える月」ともいわれていて、猫がベッドで眠る日と、あの子がニャンコトバを月に託す日を三日月にしました。
🟡色の和名🔵
「わ」という字と音が好きです。
笑・和・輪を大切にしたかったのと、陰暦での月の満ち欠けで、時の流れを表したかったので、わざと和名を使いました。
🐈
最後までお読みくださりありがとうございます。
また短編小説での
『ニャンコトバ』
でお会いしましょう!
ニャンミハ&じゅんみは
🐾
前回の『ニャンコトバ』
この記事が参加している募集
読んでくださりありがとうございます! 嬉しくて飛び上がります♪ 私の心の中の言葉や絵を見て何か感じてくださればいいなと願いつつ。