気がついたら人生のMusic PlaylistにYMOの3人がいる
我が家にはYMO資料室がある。
室長は夫。
彼が半生をかけて集めたYMO関連グッズは数えきれない。
資料室は整理されていない。
因って、YMOグッズが必要な時は
宝探しタイムをenjoy!!
本日のnoteは室長へのインタビューを振り返って、個人的に好きな曲について語りたい。
①以心電信と云えば「これでしょ!!」卒業式で歌って欲しい名曲
この曲は日本版のWe Are The Worldだと思っている。
(賛否両論あれど、反応してくれた方は同世代以上)
曲が誕生する背景は、国際連合による「世界コミュニケーション年」のテーマ曲として選ばれている処にある。NHKで「以心電信」が当時頻繁に流されており、その歌詞は平和を祈願して世界を観よう、視野を拡げて自分らしく生きようとする前向きなメッセージが展開される。
華々しい式典を思わせる賑やかさがあるメロディーは作曲した坂本龍一さんの意図だそうで贅沢に重なり合う旋律に昂揚感が増してくる。(作曲は高橋幸宏さんと共作、作詞は細野晴臣さんとピーター・バラカンさん)
是非、小中高の卒業式で歌って欲しいと思うくらいの名曲。
グローバルを謳う時代。
複数の意味に解釈できる深みのある歌詞、巧みな言葉遊びは国語の学びとなるし、心が十分に育っていない時分に、歌詞を諳んじる習慣として選ばれる日本の歌にふさわしいと思っている。
②中谷美紀さんの代表曲クロニックラブは2回転生した名曲
この曲の誕生は、昭和の美しいアイドル岡田有希子さんが歌う
「WONDER TRIP LOVER」
坂本龍一さんのアルバム「未来派野郎」に収録される
「Ballet Mecanique」
中谷美紀さんが優しく歌い上げる人気ドラマ「ケイゾク」の主題歌である「クロニック・ラブ」
この3曲、元は同じ旋律。
2回転生して、それぞれに良さが味わえるマジック。
(作曲者がマジックオーケストラって名乗っているしね👏)
「歌詞」と「編曲」でこんなに変わる。
音楽って、凄い。
同じ作品、原型にリスペクトを持って優秀なアーティストが育てると
こんなに多層に渡って味わえる。
まるで、ハリー・ポッターの魔法の世界のよう。
ニワトコの杖で「ビューン、ひょい!」ってタクトを振るように
旋律を作ったのかしら。
下記は曲の創作イメージ。
話をYMOに戻して。
WONDER TRIP LOVER
アイドルに相応しい可愛らしい歌い上げ。
スタッカートを効かせて歌詞を区切って歌っている。
テンポはゆっくりめで優しい趣。
Ballet Mecanique
曲名の通り、ベースにはゼンマイを巻く音が散りばめられる。
「機械が踊る」のコンセプトが溢れている。
クロニック・ラブ
中谷美紀さんの澄んだ声がメロウな世界観を作り上げている。
2回の転生を経て、1番疾走感を体験できるビートが個人的には
とても好み。歌詞も叙情的。
③Behind the Maskはあのマイケルジャクソンがカバー
あのKing of POPのマイケルジャクソンがカバーしているBehind the Mask。
マイケルが作詞にも関わり新たに転生した作品。
YMOが敷いたプラットフォームにマイケルワールドが全開。
レジェンドな雄叫び
「ヒッッヒ〜」
「フゥッフゥ〜」
も織り交ぜられ、曲を一瞬にして自身の色に染めている。
さすがレジェンド。
ホーウ!!
ワカチコワカチコワカチコ....
マイケルの美しい歌声のバックヤードから、こんな空耳noteが聴こえるのは
私が英語弱者だから。
曲名が歌詞にも反映されている。
YMO +Michael Jacksonによるエッジの効いた化学反応。
カッコよすぎて痺れます。
さいごに
(芸術は長く人生は短し)
Ballet Mecaniqueの歌詞
「ボクには、始まりと終わりがあるんだ」
メカの視点と思わせて解釈は様々。
芸術に終わりはこない。
人生に終着点は誰にでも訪れる。
愛のあるアーティストがリスペクトを持って作品を大切に扱ってくれる。
刺激的に転生させてくれる。
YMOの音楽は電子音の奥深く、重厚な古の音楽へのリスペクトがあってこそ洗練された東洋のミュージック美へと昇華している。
今朝、TVに斉藤和義さんが出演され
Behind the Maskを演奏しておられた。
コロナ禍で、マスクがbehindだったから。
なんて、粋な解釈。
これからもYMOは私のミュージックプレイリストに載り続ける。
トキオ〜〜→→→
Junko Summer