ミシュラン三ツ星の久保田一竹美術館へ秋散歩とぶどう寺
ちょっと海外にいるみたい
インドの古城から移築した正門
ガウディ建築のような新館
洞窟の中に佇む慈母像
山梨県の河口湖畔
富士山を臨める自然豊かな地
寄り道して
勝沼町の葡萄ジュースを飲んだり
山梨名物のほうとうを食べたり
ちょっと凹んだ気持ちを前向きに
秋の自然に触れたくて
日帰りドライブを楽しみました
その記録を綴ります
通称ぶどう寺 国宝大善寺へ
日帰り旅のスタートは
山梨県甲州市勝沼町にある
国宝/真言宗宗智山派の大善寺
養老2年(718年)に開創された
由緒ある寺。ぶどう寺と云われる所以は僧の行基がぶどうを持ち帰り霊夢により"ぶどう"を手にする薬師如来を安置したと伝えられているからです。保存されている古文書には平清盛、源頼朝、北条氏一族や武田信玄、織田信長、豊臣秀吉など日本の歴史においてあまりに有名な人名が連なります。武田勝頼の投宿地であったり山門は近藤勇が最後の戦いで立ち寄ったと伝わる、数々の歴史的事実が沁み渡る古刹です。
今回、国指定重要文化財である薬師如来(葡萄薬師)、日光・月光菩薩像は拝見できませんでした。そのお姿を拝見できるのは5年に1度のご開帳のみ。(次回は2028年)
是非拝見したいそのお姿は..
葡萄持ってる〜
お顔が優しい薬師
当時、葡萄は薬に匹敵するほど身体に効くとされていたそうです。そして現在も山梨県甲州市勝沼町はぶどうの産地、歴史が受け継がれています。
さて
ここ大善寺は私にとって少し既視感がある場所でした。そのワケは...
TBSドラマ"逃げるは恥だが役に立つ"の第3話で大善寺を訪れるシーンがあります。主人公みくりと平匡が静かに互いの想いを伝えます。
その後2人はめでたく結婚しましたし、ガッキーと星野源もご結婚されましたので大善寺は何やら良縁をも呼び込むパワーがあるかもしれません。
本堂を見学したあとは受付に戻り、葡萄ジュースをいただきました。
美味しい葡萄ジュースを飲んで
ワインをお土産に購入して
次の目的地へ向かいます。
天下茶屋でほうとう
少し早めのランチは天下茶屋でいただきました。風がひんやり冷たく気持ちがよい秋の日、富士山を観ながら温かいほうとうを食べる、あぁ身に沁みます。美味しい。天下茶屋の2階は太宰治記念館になっており無料で見学可能。富嶽百景執筆にまつわるエピソードやモデルになった天下茶屋の店主の写真/記事などが盛り沢山です。
そして次は
必ず寄りたかった
山梨県産の野菜を買いたかったんです。畑初心者として、プロが作る無農薬野菜が気になって仕方ありません。
満足満足
帰宅してから現在まで、ナスとほうれん草とキウイをいただきましたが..
ハンパない美味しさでした。瑞々しいナスって青リンゴのような甘い香りがするんですね。ほうれん草のシャキッとした歯応え、キウイは完熟でしゃぶり尽くし...プロって凄い!!
ご馳走様でした。
久保田一竹美術館へ
ミシュラングリーンガイドで三ツ星を獲った久保田一竹美術館。(2009年)自然と調和する空間は、インドの古城から移築した門をくぐるところからスタートします。中へ入ると清々しい滝の音、まだ紅葉になるには早い青紅葉が出迎えてくれました。
緑溢れる路を歩いた先には
ガウディ建築を彷彿させる建物が目に入ります。そこが新館入り口。
(入館料大人1,500円)
ここから先は撮影禁止エリア
染色家/久保田一竹は20歳の時、
室町時代の紋様染め"辻が花染め"に魅了されます。庶民の小袖として親しまれていた辻が花は、安土桃山時代に栄華を迎えましたが江戸時代の初期にその姿を消してしまいました。理由の一つとして、絵画的な細かい描写で知られる友禅染の登場が挙げられています。一竹は、敗戦後シベリアでの抑留を経て本格的に"辻が花"の研究を40歳になってから始めます。苦節20年、独自の染色技法「一竹辻が花」を発表しました。本館には久保田一竹が精魂込めて染め上げた連作が飾られています。自然界の"四季"と一竹の心の"宇宙"が表現されており、どの作品も色のグラデーションは壮観です。近くでも遠目でも作品を愛でる楽しみがあります。数々の作品を鑑賞したあとは庭へ...自然を愛する久保田一竹の構想のもと作られた癒やしの空間...
このカフェからは天気がよいと富士山が見えます。今回は松の木の間からちょこっと富士山、大とろ牛乳オレオ添えをいただきながら休憩。
久保田一竹が亡母を偲びインドの仏師に彫らせた慈母像は嬰児を抱いています。普賢菩薩像と共に小さな洞窟の中へ静かに安置されている姿は静かな心で鑑賞できました。
秋の自然 富士山 芸術
どれも麗しい日帰り旅。
参照/大善寺HP
久保田一竹美術館HP
Junko Summer
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