イタリア旅行でちょっと残念なあれこれ
旅先での失敗談は必ずある。
残念ではあるけれど、落ち込んでばかりいられない。
そのかわり、次の旅行を計画するときの糧にしたい。
今回のイタリア旅行でちょっと残念だった出来事を振り返りたい。
青の洞窟を目の前にして、洞窟には入れずじまいで終わる
ナポリからフェリーでカプリ島へ向かう日。朝から快晴、晴れ渡る空。
「あぁ、青の洞窟楽しみだな〜。どんなに神秘的だろう。」
ワクワク、胸が高鳴るばかり。
フェリー会社はNLG。朝9:30のフェリーでカプリ島へ向かう。フェリー乗り場は沢山の観光客が並んでおりごった返している。
スリに合わないように…安全確認を怠らず順番を待つ。
フェリーは無事、カプリ島の玄関口マリーナグランデ埠頭に到着。
ここで一番大事なこと、それはマリーナグランデでトイレに行くこと。
マリーナグランデにあるトイレは有料。
たとえ有料でもトイレはここで済ませるべきとツアーガイドにも書いてあった。ここから青の洞窟へ向かうにはバスを2度乗り継ぎ現地へ向かう。
混雑具合も読めない。
青の洞窟へいくルートとして参考にしたのは、以下の記事。
炎天下、混雑するバスに揺られ気温がぐんぐん上昇する真夏の日。
やっとやっと、青の洞窟へのルート陸路編のゴールが見えてきた。
が...…ところが…..。
あれ???
人がほとんどいない。
それどころか、人が引き返してくる。
ここら辺で嫌な予感…
今日ってダメな日なの?こんなに晴れているのに。
待つこと30分、というより呆然とすること30分。
察して、諦めた。
今日は「高波」のため洞窟ツアーは見送り。
(洞窟の入り口に「中止」などのお知らせ等はなく、自発的に理解)
8月の入場確率は80%…年間を通じて高い確率で洞窟に入れる。
5月〜9月は気候的にも可能性的にも青の洞窟観光に向いている時期だろう。
コレはいけそう。
高を括っていた。
自分が残りの20%に入った想定をしていなかった。
はぁぁぁぁ。
ガッカリ。
目の前に広がる美しい青い海。
揺れる波に「またおいで」とあしらわれて、洞窟に別れを告げる。
励みになる言葉「カプリ島に行ったらアナカプリが見どころです」
青の洞窟に入れず拍子抜けしたあと、トボトボと元の路を戻る。
中継地のアナカプリ入り口。
アナカプリには、カプリ島民の方が実際に住んでいる。
リアルなカプリ島のくらしが垣間見えた。
少し賑わいのあるストリートが見える。日本の軽井沢のような夏のリゾート地の風景。
ここはとっても良かった。
のんびりゆっくりと流れる時間がささくれた心を癒してくれた。
お洒落なカプリサンダル、ストローハットや夏仕様の洋服や雑貨など…
素敵なストローハットに出会い、この旅行における紫外線対策の心強い
お供になる。
購入したお店はMogador。
心が落ち着いてくると、俄かに腹の虫がなる。
取り急ぎ、目についたカフェで軽食を取る。
味は普通くらい。
そんな上から目線の感想が言えるくらいに気持ちを取り戻していた。
後日、ミラノでPCR検査の送迎をしてくれたツアースタッフの方の言葉に救われた。「カプリ島に行ったらアナカプリがおすすめですよ。観光客の方は青の洞窟やマリーナグランデ周辺のお店へ行きますけど、アナカプリこそ、カプリ島民の暮らしがあるんです」
よかった、アナカプリ。
楽しかった。
アジア人差別に遭ったカフェ@フィレンチェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
ナポリ、カプリ島からローマを通り旅は折り返し地点にさしかかっていた。鉄道FrecciaRossa(フレッチャ・ロッサ)に乗りローマからフィレンチェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。
現地はスコールのような豪雨。
観光の足が止まる。
沢山の観光客が駅で雨が止むのを待つ。持て余した時間を駅構内のお店で過ごしていた矢先、素敵なカフェVyTAでお水を買おうと入店する。
店員がなぜか叫び出す。
「No! toilet. No!!」
私達の方へ「トイレなんかない、ここにはないんだ」と言い続ける店員。
「違うよ、トイレじゃない。水を買いたい」
私達が何度か現状を変えようと試みるも、一本調子で「トイレはない(出て行け)」の言葉を公衆の面前で浴びせ倒す。
周囲の観光客から注目が集まる中、その意図は理解した。
あぁ、差別かぁ。
一旦、言う通りに店を退散する。
そして5分ほどintermissionを設け、再び来店。
私達が再び戻ってくることを想定していなかった店員。
ポカンとした顔をしていた。
次第に動揺したのか少し震えているようだった。
きちんと列に並び、予定通り水だけクレジットカードで購入。
私達の顔を見て店員は目の前のグラスを倒しひっくり返してしまった。
あわわわわわ…
そんなにすぐブレるくらいの差別なら、しなきゃよかったよ。
お店はとってもお洒落でフォトジェニックな空間でした。
ローマにはスリがいっぱい、コロッセオ周辺で悲鳴を聞く
街中でよく見かけるジプシー。
ローマでは物乞いをするジプシーの姿があった。
さらに今回の旅では中東やバングラデッシュ系の物売りの姿が目立つ。
売っているものは水、日傘や充電器、セルカ棒など様々。
コロッセオへの入場を待つ時間のこと。
リュックにぱんぱんに水を詰めて、観光客に「水要りませんか?」と聞いてまわっている物売りがいた。
そんな中、急に悲鳴が上がる。
同時にさっきまで水や日傘を売っていたはずの男性が一目散に逃げる姿を見た。程なくしてパトカーのサイレン。
ひったくりだ。
捕まるといいけど・・・
連日の猛暑で集中力が途切れることがある。あの悲鳴を思い出し、ホテルに帰るまでは気を抜かないと決意を新たにした。
ミラノのアウトレットで思うように戦利品が見つからなかった
イタリアはPRADAやモンクレールがお値打ちで必見!
そんな情報を旅行前に仕入れて、スケジュールにセッラヴェッレ・デザイナーアウトレット行きを入れた。
アウトレットは時の運。
今回は残念ながら戦利品を獲得できなかった。
PRADAは超人気で行列。
モンクレールは奇抜なデザインのものばかりが残っていた。
行った時期が8月、セール後半だったので中々難しいのかもしれない。
ただ、少しの収穫はあり。
このアウトレットのフードコートで食べたミラノカツレツはとても美味しかった。ギャレリアで食べたカツレツよりも安くて美味しい!
写真にあるGROMという店でシャーベットを注文。爽やかで美味しい。
Baldininiという靴屋さんで安くなったサンダルだけ購入した。
デザインより履きやすさ重視。
革が柔らかく、旅の残りはこのサンダルで活動する。
(元々古いスニーカーを持参したのでそちらは捨てて帰国)
またイタリアへ行けたなら
イタリアロスになった今。
どうしても「また行きたい」症候群になる。
次に行ける時があるのなら、青の洞窟の中へ入ってみたい。
アマルフィ海岸を見てみたい。
ポジターノを散策したい。
願望は膨らむばかり。
少しの残念があったとしても、軽く打ち消すほどの
魅力溢れるイタリアであった。
Junko Summer
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