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不登校の海⑦ 不登校カウンセリング

2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。

「はじめに」はこちら★


意外と根深いのかもしれない

6月になっても毎朝布団から出てこられない長男を見て、さすがに私も危機感を覚えるようになりました。

「ここまで来るともう、このままの状態を続けたところで学校に行けるようにはならないだろうな…」

ちょうどそのころ、教育系のお仕事をされている方とお話する機会がありました。不登校児のケアについても深く携わっていらっしゃる方です。

その方に長男のことを話したところ「佐竹さん、長男君のその状況は意外と根深いかもしれません」と言われたのです。

ショックではあったものの、その言葉がきっかけでわたしは向き合う覚悟ができました。

いままでずっと「良い子」だった長男が、「何か言えないことを言えずにいるんじゃないか?」ということに、ようやく気付き始めたころでもありましたから。

私は、すぐにパソコンに向かって検索窓に打ち込みました。

「(地域名) 不登校」

そうして一番上に上がってきた「不登校専門カウンセリング」というページをクリックしてみると、メニューの中に「不登校の傾向別タイプ」とあります。

気になって読んでみると、「心身症傾向」というところにまさに長男の特徴とかなり近い傾向が書かれていました。

不登校の中で一番多いのがこの相談です。ストレスを言葉にするのが難しく、溜まりに溜まったストレスが発散・解消しきれず、様々な「からだの症状」として現れます。
腹痛・頭痛・下痢・「朝起きられない」などが主な症状で、病院で診てもらうと「過敏性腸症候群」「起立性調節障害(ストレス性)」といった難しい診断名を言い渡されることもあります。
性格的には穏やかで人当たりの良い子、なかなかイヤと言えない子、会話にマイナス感情を込められない子が多いのが特徴です。
不登校とはいうものの家庭では落ちついている子が多く、事の重大さに気づきにくいのですが、心身症傾向の子がいったん身に着けた習慣や態度はなかなか変わりません。
「ニコニコしている・穏やか」というのは再登校に向けての安心材料ではないのです。場合によっては親御さんが心を鬼にして対応する必要があることも。

引用:北大阪セラピーラボ「不登校の傾向でわかる子どものタイプ」

こ、これは…長男そのものでは!?

「家庭では落ちついている子が多く、事の重大さに気づきにくい落ち着いていて事の重大さに気づきにくい」というところも、まさにです。

「にこにこしている・穏やか」というのは再登校に向けての安心材料ではないのです。」という一文が心に突き刺さりました。

すぐにメールで体験の予約を入れ、翌日の月曜日にカウンセリングを受けることになりました。

「カウンセリング」なんて受けるのは初めてだけど、「とにかくまずはこの先生の話を聞いてみよう」と思いました。もし合わなければ、それからまた別の先生を探せばいいんだから。

普段、大事なこともギリギリまで先延ばしにしがちな私ですが、こういう時だけは我ながら迅速に行動できるもんだなと思います。

しかし不登校カウンセリングの当日、カウンセラーさんから言われた言葉に大きなショックを受けることになるとは、この時は思いもしていませんでした。


良い子だから不登校になるんです




「不登校の海」を全文一気に読みたい方はこちらからお読みいただけます。

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