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不登校の海③ チック症

2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。

「はじめに」はこちら★


チック症

小学校2年生の時、突然長男が頻繁に瞬きをするようになりました。でも、普通の瞬きとはちょっと違うのです。
よく観察してみると「チック症」のようでした。

チック(チック症)
不規則で突発的な体の動きや発声が、本人の意思とは関係なく繰り返し起きてしまう疾患。根本的な原因は解明されていないが、4~11歳頃の児童期~青年期の男児に発症することが多い。その時期を過ぎれば自然と症状が出なくなることも。
ー中略ー
根本的な原因はまだ解明されていないというのが現状である。しかし、不安や緊張、興奮、疲労などが誘因となりやすい。不安などのストレスや強度の疲労によって悪化しやすく、心身ともに落ち着いている状態のときは改善する傾向にある。

引用:ドクターズ・ファイル「チック症」


何かストレスを感じているのでは?と思って長男に聞いてみると、同じクラスのある男の子に日常的に通せんぼされたり水筒を取り上げられたりしていました。

相手の子は遊びでやっているつもりでしたが、長男にとってはその「からかい」がすごくストレスだったようです。

担任の先生や相手の子のお母さんとも相談して「からかい」は無くなりましたが、長男のチック症は4年生になるまで断続的に続きました。

私は知らなかったのですが、チック症の部位って移動するんですね。

最初は瞬きだったのが、次は顎がカクカクして、そのあとはロボットのように肩や手頸の関節を動かすようになりました。

「ウン…ウン…ウン…」と声に出る音声チックという症状が出ていた時期もありました。

ネットの「自然と治まることもある」との記述を根拠に、症状が私たち夫婦は病院に連れて行くという選択はしませんでした。

幸いそれ以降チック症の症状は出ていませんが、今でもそれが正解だったのかは、わかりません。


少なくともこの時チック症になったことは、私達夫婦が考えている以上に長男は感受性が強くストレスを抱えやすい性格だということに気づくチャンスだったと思います。

長男が抱えていたストレスを家庭の中で発散したり解消することができていないという事実にも。
残念なことに、私は全く気づくことができませんでした。

長男がはじめて「学校に行きたくない」と言ったあの日まで。


次の記事では、そんな4年生で初めて「学校に行きたくない」と長男が言った時のことををお話しします。

悪い予感




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