不登校の海㊲ 不登校を見守るコツ②
2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
「はじめに」はこちら★
不登校を見守るコツ②
「不登校」について考えない
不登校の子が100人いれば、100通りの不登校があるのだと思います。
長男にしても、4年生のときは1週間ほどで学校に行けるようになったけど(今思えばそれは根本的な解決にはなっていなかったのですが)、5年生の不登校は9か月かかりました。
長引く不登校は、親子ともども気持ちが疲弊しがちです。
私自身、毎日付き添いながら、毎日子どものお昼ごはんを作りながら、「一体いつまで続くんだろう?」と思ったことが1度や2度ではありません。
だから、あまり家では不登校のことについて、「これからどうするか?」みたいなことを考えないようにしていました。
考えるのは、午前中の付き添い登校の帰り道で「明日はどうする?」って話すときとか、寝る前に「明日行けそう?」とか「ちょっと心配だよね。」なんて話す、ほんの1~2分だけ。
1日に換算しても不登校そのものについて考えるのは私も長男も5分も無かったかもしれません。
「毎日会議室までは行く」
「2時間目だけ行く」
「2時間目に算数がある日は算数教室に行く」
これらがルーティンとして決めていたので、既に決まっていることに対して考えることはありませんでした。
「考える」っていうのは、思っている以上に消耗する作業です。
不登校の場合は、とくに。
不登校について考えないぶん、学校に行っていない午後からの長い時間を、長男は自分の好きな事だけに使いました。
大好きな映画やテレビを見たりレゴを組み立てたり、本もたくさん読めるようになりました。
こんなことを書くと「本やレゴならいいけどうちは毎日youtubeとゲームしかしない」という人がいるかもしれないけど、内容不登校について忘れられるならなんでもいいと思ってます。実際、次男が不登校になったときはyoutubeとゲーム三昧でした。
不登校と長く付き合うために、不登校から目をそらして「日常を楽しむ」という姿勢が実は大切だったのかな?と振り返って思います。