不登校の海㊼ 不登校その後
2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
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不登校その後
もしまた学校へ行けなくなったら…
この文章を書いたのは2021年10月、 6年生になった長男は、1年生の次男と一緒に毎日登校していました。
とはいえ、彼にとって学校へ行くことへの不安要素が完全に無くなったわけではありません。
登校できるようになってからも、朝起きるのが遅くなってしまった時や5月の連休明け、クラスで自分だけ課題の製作が遅れてしまった時など、何度か布団から出てこれなくなることがありました。
その時の様子や、対応したことに関してはアメーバブログに詳しく書いています。
・起きるのが遅くなって登校を渋った日
・「去年なんで休んでたの?」と聞かれることが辛い
・ゴールデンウイーク明けの危機
・課題が遅れてるから学校行きたくない
多くの人にとっては「たったそれだけのことで!?」と思うようなことでも、不安を過剰に抱いてしまいがちな長男にとっては登校できない十分な理由になるようです。
幸い、担任の先生にも尽力していただいたおかげで、長男はその後の小学校生活を不登校になることなく学校生活を楽しむことができました。
ずっと書いてきたように、長男にとって「不安を感じやすい性格」は克服できるものではありません。
これからずっと付き合っていくものになるでしょう。
実際、長男は中学1年生の夏休み明けから再び学校にいけなくなりました。
現在はフリースクールに自分の居場所を見つけて毎日楽しく過ごしています。
ただ、私も長男もこの9か月間を経て、そういった不安を感じたときにどう対処すれば良いのか?を推測できるようになっていました。
長男の気持ちの整理が着くまで辛抱強く待てるようになったり、担任の先生にお願いして長男が不安を感じることへの対応を考えていただいたり、「こうすれば大丈夫だろう」という見通しが立てられています。
中学で不登校になった時は「中学校に通えるようになりたい」とは思わなかったことから、再登校は目指しませんでした。
その代わり、大好きなギターを思い切り楽しめる環境を探して今のフリースクールに辿り着きました。
フリースクールで長男は「自分で何でもできるので、全く手がかかりません。ついつい他の子の手伝いをしてしまって…」というくらい、自立して過ごしています。
スクールのスタッフからも頼られるくらいの存在で、行きたい高校も自分で調べて資料請求しています。
中学へは週に1度、担任の先生と話をしに通っています。
テストを受けたり、レポートを提出したり、先日は卒業アルバムの写真を撮りに行っていました。
私は全くノータッチで、「あれ?今日学校だったの?」と話すほどです。
毎日付き添い登校した日々が嘘のように、つまづいたとしてもまた自分で歩き出せる力を長男は身につけたように思います。