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不登校の海㉖ 諦めた運動会への参加

2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。

「はじめに」はこちら★


運動会への参加を断念

10月初旬には運動会が予定されていました。

コロナ禍だったので全校生徒そろっての運動会ではありませんが、学年ごとに時間帯を分けて開催され、5年生はリレーとソーラン節を踊ることになっていました。

わたし:運動会どうする?出たい?

長男:…わからない。

ソーラン節はyoutubeで踊りが見ることができるので、出られるかどうか?はわからないもままでしたが、ひとまず家でソーラン節の練習をはじめることにしました。

運動会に出たいかどうか?出るとしたら、どんな不安があるか?
運動会に出るには全体練習に参加ることが必要だけど、それには参加できそうかどうか?

少しずつ「対話」を重ねながら。

運動会に出たい気持ちがゼロパーセントでは無かったので、参加する方向で衣装の準備も進めました。

ソーラン節で着る法被の柄は児童がそれぞれ手描きすることになっており、休み時間に先生が準備してくれて長男は法被に波の絵を描きました。法被の背中には自分の好きな感じを一文字書くことになっていました。

長男が選んだのは「志」(こころざし)という一文字でした。長男の好きな言葉なのだそうです。

家では毎日youtubeを見ながら一緒にソーラン節を踊ったので、私も振りつけを覚えてしまいました。

10月に入り、運動会がの日が近づいてきました。

振りは覚えられても、5年生が躍るソーラン節は間奏の間に大きく隊形移動がありました。

隊形移動の練習は一人ではできないので、会議室登校したときに5年生の全体練習を校舎の2階から眺めました。(このころ、毎日20分ほど会議室に登校し、プリントを1枚やって帰るということを続けていました)

長男は「一緒に運動会で踊りたい」という気持ちはあったけれど、練習で他の子達と顔を合わせる勇気は、なかなか出ないようでした。

そして運動会の1週間前。「やっぱり(運動会に参加するのは)辞めておく」という決断を長男本人が下しました。

「そうしようか。」と、私も答えました。

平然を装ったけれど、正直なところ残念な気持ちが私の中にありました。運動会がきっかけになれば…と期待していたから。

一番残念に思っているのは、きっと長男の方なのに。


集合写真




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