見出し画像

不登校の海㊾ エピローグ

2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。

「はじめに」はこちら★


エピローグ


海から上がった私は砂浜に腰かけて、いま泳いできたばかりの海を眺めていた。

長男とわたしが泳いできた、不登校という海。

果てしなく思えたけれど、振り返ってみたらそれはほんの一部分で

不登校の海は、どこまでも続く広い海と繋がっているようだった。

泳ぎ方を覚えたわたしたちは、きっとこれからまた別の海を泳ぐのだ。

ゆっくりでもいい。

少しずつ少しずつすすもう。

波が高ければ、立ち止まって。

ときには寄り道しながら。

仲間が見つかれば、一緒に。

好きなものに出会えたらラッキー。

苦手な人とは、ちょっと距離を置いて。

ときどきはご褒美をあげながら。

頑張りたいときは、魚になった気分でぐんとスピードを上げよう。

わたしたちは海を渡って、

どこへでも、どこまででもいける。


最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事を書いたのはもう3年も前のことで。
当時と比べると今はもう「不登校」なんてそれほど珍しくもない気がするし(自分が慣れただけかもしれませんが)。
こんな記事が誰かの役に立つだろうか?とも思いながら。

それでも、「不登校の渦中で悩んでいた自分が知りたかったこと」「当時の自分が読んだら励まされるであろうこと」を意識して書いたので、ほんの少しでも誰かの力になれたら嬉しいなと思っています。




いいなと思ったら応援しよう!